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「1日1ページ」というキャッチーさで人気の教養本に、第2弾「人物編」が登場しました!
アメリカで大ヒットを記録したこのシリーズは、昨年日本で第1弾が刊行され、その新しい切り口が大きな話題に。現在、日本国内のみでシリーズ累計40万部を突破しています。
「人物編」では、世界に名を残した人々が「指導者」「哲学者・思想家」「革新者」「悪人」「芸術家・文筆家」「反逆者・改革者」「預言者・伝道者」の7ジャンルに分類され、それぞれの生い立ちや人となりが紹介されています。
今回は本書について、編集を担当した文響社の野本さんと、出版マーケティング部の松永さんにくわしくお話しをうかがいました。
(左から)
文響社
出版マーケティング部 係長 松永真季さん
編集部 マネージャー 野本有莉さん
――第1弾の刊行以降、またたくうちに大人気となりました。「1日1ページで教養を身に付ける」というこれまでにないコンセプトに惹かれた読者が多いのではないでしょうか。
野本 「1日1ページだから続けられる」「読書習慣がなかったけどこれなら読める」といった声を多くいただいており、ふだん本を読み慣れていない人にも好評です。
松永 若い人から定年後の年配の方まで、幅広く手に取っていただいています。お子さんへのプレゼントにされる方も多いようです。
――第2弾「人物編」は分類方法がユニークですね。特に「悪人」という分類が気になりました。連続殺人鬼「切り裂きジャック」など、映画や小説に出てくる悪人も多く登場しています。
野本 分類方法については読者からも反響がありました。「悪人」はあくまでも歴史上悪人とされた人物であることがポイントです。
例えば「チンギス・ハン」。日本では英雄とされていますが、自分の領土を広げるために残虐なことをしたという歴史があり、悪人にカテゴライズされています。歴史の色んな見方を知れるのも面白いです。
――歴史の授業で習ったような人物でも、多面的に見ると意外な一面があって面白いですよね。
――それぞれのページの下部にある「豆知識」は本シリーズの読みどころのひとつですよね。
野本 豆知識は本当にどうでもいいことも書いてあります(笑)。教科書に載っていないこととか、人間らしいこととか、失敗談とか。そういう話が色々出ていて、上のほうが真面目すぎてつまらないな、という人は豆知識から読んでもらってもいいかなと思います。
――「悪人」ジョン・ゴッティの豆知識で、「大のギャンブル好きで、一度のサイコロゲームの負けで6万ドルも負けたことがある」というのがお気に入りです。急に親近感がわきました(笑)。
野本 人間らしさが見えますよね。結構多いんです、ダメな人(笑)。
――1ページずつ人物が紹介されていますが、なかには人物同士の繋がりもありますね。たとえば恋愛関係にあった哲学者のサルトルとボーヴォワールなどは、どちらも説明のなかにお互いの名前が登場します。
野本 妻と夫がそれぞれ出てきたりもします。人物同士の繋がりを把握することで、より理解を深めていくことができると思います。
――日本人からはどんな人物が登場しますか?
野本 日本人だと西郷隆盛や紫式部が出てきます。アメリカ人からしたらそのふたりが選ばれるんだ!と思いました。
▼原書
――原書はアメリカでも累計100万部超の大ヒットとなりましたね。
野本 著者によると、アメリカでは学びは学校にいる間だけでなく、社会に出た後も生きていくうえで必要だと感じる人が多いようです。新しい知識はまとめて詰め込むよりも、毎日少しずつエクササイズのように取り組むことが大切だといいます。
――エクササイズという考え方は独特ですね。脳トレのような感じでしょうか。
野本 アメリカはキリスト教徒の方が多く、聖書を毎日1ページずつ読むといった、信仰心を高めるための習慣があるようで、それに倣っているみたいなんです。信仰心と同じように、教養も1日ずつ学ぶことが大事なんじゃないか、と考えたようです。
――日本で刊行されているものと原書は、内容は同じなのでしょうか?
野本 内容は基本的に変えておらず、そのままです。ただ年号が間違っているものや諸説あるものについては、日本で一般的だとされている年号に修正しました。
あとは、日本で写真を買おうとしたときに見つからないものもあって、そういう場合は別の写真を手配しました。日本人が馴染みのある写真に差し替えた部分もあります。
――読者をより広げるために、どんな取り組みをしましたか?
松永 POPにはこだわっていて、ハロウィンや新年度など、季節を意識したデザインを作っています。また、プレゼント用のカバーや、書店店頭に置いてもらう新聞も作りました。
野本 1号限りの幻の新聞ですね(笑)。
▼販促の一環で作られた「文響社新聞」(※クリックで拡大されます)
――続刊の予定はあるのでしょうか。
野本 続刊は2冊予定しています。8月に発売予定の第3弾「現代編」は、映画や音楽、スポーツなど身近な分野に関する知識をまとめたものです。「スター・ウォーズ」やマリリン・モンロー、『ハリー・ポッター』の著者であるJ・K・ローリングも登場します。
第4弾は発売時期は未定ですが、「健康」がテーマです。
▼第3弾「現代編」の表紙
――続刊も7つのジャンルにわけて紹介されているのでしょうか?
野本 はい。第3弾「現代編」のカテゴリは人物、文学、音楽、映画、思想と社会、スポーツ、大衆文化(ポップカルチャー)です。
第4弾は、子供と青年、病気と病気、薬と代替療法、心、セクシュアリティと生殖、ライフスタイルと予防医学、医療のマイルストーンに分かれています(※表記は変更になる可能性があります)。
――第1弾、第2弾とは少し変わった内容で、発売が楽しみです! 最後に、読者の方へのメッセージをお願いします。
野本 分厚くて、安くはない本書を購入していただきありがとうございます。あくまでも「きっかけ」の本だと思うので、自分が興味のあること・知りたい事を見つけて世界を広げるために使っていただければと思います。
教養は、身につけてすぐにわかりやすいメリットがあるものではありませんが、自分の人生を豊かに楽しむために使えることだと思うので、そういう風に読んでいただけたら嬉しいです。
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