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脳科学の立場から“理不尽な妻との上手な付き合い方”をまとめた『妻のトリセツ』が大ヒットとなった黒川伊保子さん。
6月7日(金)に発売された新刊『ことばのトリセツ』は、黒川さんが28年にわたり取り組んできた「語感研究」の集大成として、あらゆる場面で役立つ「ことばづかい」の極意をまとめたものです。
今回は本書について、編集を担当した集英社インターナショナルの薬師寺達郎さんに文章を寄せていただきました。
日常生活のふとした会話ですれ違うことの多い男と女。
人工知能研究者の黒川伊保子さんが、男性と女性で脳のとっさの使いかたが異なる点を分析し、具体的なテクニックを詰め込んだ『女の機嫌の直し方』(インターナショナル新書)の刊行から、早くも2年が経ちました。
早見あかりさん主演の実写映画が公開されるこの本をはじめ、『妻のトリセツ』(講談社+α新書)、『定年夫婦のトリセツ』(SB新書)など、黒川さんの本は多くのカップルを救っています。
これらの本に書かれている実践的なノウハウ。実は、人工知能開発の際に黒川さんが研究してきた「語感分析」の中で分かってきたことなのです。
今回ご紹介する『ことばのトリセツ』は、黒川さんの28年に及ぶ語感研究の成果をまとめた一冊。「ことば」と聞くと、つい「意味」にとらわれてしまいがちですが、本書で重視するのは「語感」です。「語感」とは一体どのようなものなのでしょうか?
本書では、これまで何気なく使っていた「ことば」を発音するときの、口の中の動きや、ときには横隔膜の上がり下がりから解説します。
例えば、黒川さんの伊保子(いほこ)という名の発音は、息を一気に吐き出してしまうため、後に自然と深呼吸が起こり、発音者の気持ちを落ち着かせる効果があるのだそう。ほかにも「冷える」と発音するときはヒのH音による空冷効果で実際に口の中が冷えているということ。「はい」という返事が連続すると冷たく感じるのは、実際にH音で口の中が冷えているからだそうです。
ゲラを読みながら、何度も「たしかに!」と頷きました。そして、本書を彩るのは、これらの語感を活かした、素敵な「ことば」のテクニックの数々。デートの最後に使ってはいけない音や、遅い帰宅、家で待っていた奥さんに使うべき音など、あらゆる音に対する知見が詰まっています。
彼女が一生懸命選んだウェディングドレスを見たときは、「おー、いいね!」ではなく、「あー、いいね!」が正解。一体なぜ? と思った方は是非、本書を読んでみてください。
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集英社インターナショナル 新書・kotoba編集部 主任 薬師寺達郎
・脳科学者が教える『妻のトリセツ』 全“夫”必読!妻の「勝手にすれば」の本音とは?