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最近よく耳にする「論理的思考」「ロジカルシンキング」「生きる力」。「論理的」とは“きちんと筋道を立てて考えるさま”のことです。
2020年の教育改革の中でも「知識や技術」と並び「思考力や判断力」がひとつの柱になっています。
知識や技能を蓄えるだけでなく「論理的に組み立てて活用していくこと」が求められているのです。それは子どもだけでなく大人であっても同じこと。
そんな時代を生きるすべての人々に開いてほしいドリルが『5分で論理的思考力ドリル』です。
このドリルで必要なのは小学4年生までの算数の知識。大人も子どもも同じスタートラインに立って問題に取り組むことが出来ます。
ではさっそく例題です。以下の文章を読み、問いに答えてください。
ジュンは、雨が降っている日は必ず図書館に行くと決めています。昨日、ジュンは図書館に行きました。
問:昨日は雨が降りましたか。次の中から正しいものを1つ選びましょう。
選択肢:降った・降らなかった・わからない
(本書p.21掲載)
なぜその解答を選ぶのかも説明が出来るよう考えてみてください。
考える制限時間は【5分】です。
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例題の正解は、「わからない」でした。簡単だったでしょうか?
問題本文はたった2行ですが、ロジカルに分解すれば正しい解答を導き出せます。なぜ「わからない」が正解なのか、解説します。
雨が降っているか降っていないか、ジュンが図書館に行くか行かないかは次の4通りの組み合わせのみです。それぞれ問題本文との整合性を確認していきます。
(1)雨が降っていて、図書館に行く
これは本文にもあったので、正しい組み合わせです。
(2) 雨が降っていて、図書館に行かない
これは本文に反するので、誤った組み合わせです。
(3)雨が降っていなくて、図書館に行く
雨が降っていない日については本文では触れていないため、正しいのか正しくないのかわかりません。
(4)雨が降っていなくて、図書館に行かない
雨が降っていない日については本文では触れていませんが、ジュンは図書館に行っているので誤った組み合わせです。
つまり誤っていない組み合わせは(1)か(3)になりますが、これ以上は絞り込むことが出来ません。そのためこの問いの正解は「わからない」となります。
いかがでしたか? 筋道を立てる感覚を持って解答までたどり着けたでしょうか。
そのほかにもこんな問題があります。
ヒントは、グーは0本、チョキは2本、パーは5本の指がのびているということ。
つまりこの問題は「0と2と5を合わせて7個たして、13をつくりましょう。それぞれ何個ずつ使いますか?」と言い換えられます。
答えは本書で確認してみてください!
本書のポイントは「論理的思考力」を「5つの思考回路」に分解し、それぞれに沿った問題を掲載しているところ。このメソッドはソニーの研究所のエンジニアが生み出したものです。
5つの思考回路
スキャン回路(読み取る)・クリエイト回路(ひらめく)・リバース回路(逆算する)・ノック回路(洗いだす)・ステップ回路(組み立てる)
これにより、自分の苦手な分野が判明するかもしれません。どれもシンプルなのに考えてしまう問題で、やみつきになります。
難易度は通常に加え、「ちょっとやさしめ」の2種類あります。大人になると誰からも教えてもらえない「生きる力」を、改めて鍛えてみるのはいかがでしょうか。