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2014年にノーベル平和賞を17歳の若さで最年少受賞したマララ・ユスフザイさん。
3月23日(土)、24日(日)に東京で開催される「第5回国際女性会議WAW!」への出席が報道され、大きな注目を集めています。
武装勢力から命を狙われてもなお「女性が教育を受ける権利」を主張してきたマララさんの半生を振り返ってみましょう。
マララさんが10歳のころ、イスラム武装勢力・タリバンがパキスタンの北部に勢力を伸ばし町を支配していきました。
タリバンによって女性の行動が制限され、女の子が学校に通うのを禁止されたことをきっかけに、マララさんは「女子の教育を求める活動」を始めます。
学校に通う権利を主張し続けたマララさんでしたが、2012年、悲劇に見舞われます。下校途中のスクールバスでタリバンに襲撃され、頭部と首に計2発の銃弾を受け重傷を負ったのです。
誰もが助からないと思いましたが、銃弾は脳をわずかに外れており奇跡的に回復。安全確保のためイギリスで生活を送ることになりました。
その後もくじけることなく活動を続けたマララさんは、非暴力による抗議活動の世界的なシンボルになり、ノーベル平和賞を受賞。21歳になった現在はオックスフォード大学で学ぶかたわら、教育の大切さを訴える活動を行っています。
『マララ 教育のために立ち上がり、世界を変えた少女』は、ノーベル平和賞を受賞した2014年に発売されたマララさんの手記です。
綴られているのは、幼いころの思い出や家族のこと、タリバンの侵攻、命をかけて訴えた「女の子が学校に通う権利」、襲撃を受けた「あの日」のこと、故郷から遠く離れて暮らす日々のこと。
人権活動家としての顔だけでなく、年齢相応の少女らしい一面も垣間見え、本来は友だちと勉強が大好きな「ふつうの女の子」だったマララさんが背負う“使命の重さ”を痛感します。
声をあげられない人に代わって現在も活動を続けるマララさんの、信念を貫く生き方に力をもらえる一冊です。21歳になったマララさんがどのような発言をするのか注目しつつ、この機会にぜひ本書をお手にとってみてください。
▼貴重な写真や資料も収録されています(※クリックすると拡大して表示されます)