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「人生100年時代」といわれる昨今の日本。
昨年の第19回未来投資会議では、安倍首相が「生涯現役社会の実現に向け、意欲ある高齢者に働く場を準備するため、65歳以上への継続雇用年齢の引上げに向けた検討を開始する」と述べました。これから先、定年後も働く高齢者はますます増えてくるでしょう。
ところが定年後も働き続けることは容易ではありません。何より自分が求める仕事と出合うことが難しいのです。とはいえ定年後の人生を無職のまま全うすることは、ごく一部の人を除き経済的に限界があるのが現実。
そうであるならば、定年後も楽しく働ける仕事を見つけたいと思いませんか?
今回は、10万部を突破した『定年前後の「やってはいけない」』(青春出版社)の著者・郡山史郎さんの新刊『定年前後「これだけ」やればいい』より、充実した定年後を過ごすために心がけておくべき習慣を、シニアの就職活動でよくみられるお悩みとともに紹介します。
現代において就職活動をする場合には、求人情報サイトで調べてインターネット経由で応募するのが一般的。しかし、シニアの再就職に関する仕組みはほとんど整っていないのが現状です。
60代以上を対象とする転職サイトはいくつかあるものの、梱包作業やクリーニング、配送など人手不足が顕著な仕事が大半です。一般的な求人サイトにおいて企業が求めているのは、新卒の若者や30代40代といった即戦力の人材に集中してしまっています。
そこで定年前後の就職活動では、求人サイトなど既存の仕組みを利用するのではなく、自分の足で探すことが何より重要になってくるのです。
たとえば、友人、知人、ご近所などの知り合い、よく行くお店など、とにかく思いつく限りのところへ出かけて、「働きたいのですが、何か仕事はありませんか?」と尋ねてみるのは有力な手段。このような人づての情報で、転職サイトや人材紹介会社では見られない求人案件に出合えるからです。
もちろん、転職サイトや人材紹介会社をあたることは誤りではありませんが、それはわずかな可能性に賭けているに過ぎません。さらに、絶対数が少ないシニアの求人は早い者勝ちの世界で常に激戦区。
だからこそ自分からあれこれ動くことができる人は、それだけ多くの求人に出合うことができ、再就職が決まりやすいといえるでしょう。
いざ希望の会社に履歴書を提出するとなった時、自分の価値をすべて知ってもらいたいと思うあまり、「社長賞を何度ももらった」「売り上げトップを維持し続けた」など過去の栄光をいっぱい書いてしまいがちです。
しかし、50代以降に転職するときには、前の会社での活躍は評価につながらないと心しておきましょう。なぜなら、シニアの就職活動において、過去の経歴がどんなに輝かしくても単なる自慢話としか受け取ってもらえない傾向があるからです。
では具体的にどのように書けばよいのかというと、基本的には単純明快に書くことです。前の会社の業種と担当業務内容を伝えれば、企業側は大まかな能力の判断はできます。書くことは、名前、住所、学歴、職歴などの情報と簡潔な自己アピール、あとは資格に留めるべきです。
このように、履歴書を書く際には“昔取った杵柄”ではなく、未来の仕事を見据えた内容を心掛けてみましょう。
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