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1.感情的になって怒る人は損をする。怒らないことを心がけるだけで、人生はより良いものになる。
2.「怒り」は様々な形で悪影響をもたらす。特に大きいのは、人間関係を悪化させることだ。時には妥協し、お互いの意向を尊重しながら歩み寄ろう。
3.怒りを鎮めるためには、怒りを感じたら6~10秒無心になる、ゆっくり深呼吸する、自分なりの「呪文」を心の中で繰り返しつぶやく、考え方の枠組みをポジティブに変える、怒っている自分の顔を鏡で見る、「怒ったら周りの人はどう感じるだろう」と考える、などが有効だ。
「短気は損気」ということわざがあるが、実際どう「損」なのか考えてみたことがあるだろうか。著者・植西 聰氏によると、怒りっぽい人は実にさまざまな「損」をしており、その「損」は人間関係にヒビを入れたり、仕事を頓挫させてしまったりすることにとどまらず、健康を損なう、自分自身に災いをもたらす、ひいては身を滅ぼしてしまうなどといったリスクまではらんでいるという。
本書は、「怒らない人生」を送るための95のことばをまとめた一冊だ。いかに怒りが人生に悪影響をもたらすか、カッとなってしまったときはどうすればいいか、怒らないためにはどのような生活を送ればいいかなどが、産業カウンセラーである著者の視点から解説される。見開き完結型で、やさしく穏やかな言葉で書かれているため、わかりやすい。また仏教や禅の教えが随所に取り込まれているので、きっと日本人の多くにフィットするはずだ。
生きていくうえで、まったく怒らないということはありえない。どうしてもわかり合えない人はいるものだし、誰しも忙しくなれば気が立ってしまいがちだからだ。だが、怒らないことはいかにすばらしいことか、そしてカッとしたときにどうすればその感情を鎮められるかを知っておけば、“被害”を最小限にとどめることができるはずだ。
ちょっと疲れたとき、ぜひ本書を手に取ってみていただきたい。心が落ち着き、ポジティブな気持ちになれるはずだ。