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1.医者は患者さんに冷淡な印象を与えることが多いが、その理由はコミュニケーションを取る時間が制限されているからだ。医者に伝えるべきことを事前に整理しておけば、限られた時間を効率的に使える。
2.がんの告知を受けたとき、主治医に確認すべきことは3つある。(1)そのがんの治療に慣れているか、(2)どんな予定で治療や検査を進めるつもりか、(3)私・家族にできることは何か、である。
3.緊急の場合を除き、病院を受診するのは平日の昼がよい。医者のコンディションがよく、追加料金がかからず、検査をしっかり受けることができるからだ。
あなたは医者という職業にどんな印象をお持ちだろうか。一般には高給取りのエリートというイメージが付きまとい、先生と呼ばれてもてはやされる職業であるが、医療の現場はそんな華やかなイメージとは程遠い。
本書では、そんな医者という特異な職業に従事する人々の本音が明かされる。医者の本音を広く知ってもらうことで、世間が抱いているイメージとのギャップを埋められればとの思いで書かれているのだ。著者である中山氏は、本書を執筆するにあたり、これまでタブーとされてきたようなことにまで踏み込み、ありのままの医者というものを伝えるために全力を注いだ。公のデータをもとにして書かれているところもあれば、著者自身の意見を織り込んでいるテーマや知人の医者から聞いた話もある。場合によっては今後の仕事の幅を狭めてしまうことにもなりかねないほどの内容には、目を見張るばかりだ。
書かれているのは、タイトルから予想できるような、スキャンダルめいた話ばかりではない。患者として医者と関わる可能性のある我々に対して、いざというときに非常にためになりそうなアドバイスがいくつも掲載されている。病院で診察を受けるときは、余裕がないものだ。元気なときにこそ、医者や病院に対して理解を深めておくのがいいだろう。
本書を読めば、彼らが1人ひとりの患者さんといかに誠実に向き合い、最善を尽くしているかがわかる。次に病院に行ったときには、今までとは違った風景が見えるかもしれない。