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今週 | 先週 | 順位 | 書名 | 著者 | 出版社 |
1 | 3 | ↑ | 身近な人が亡くなった後の手続のすべて | 児島明日美 福田真弓ほか |
自由国民社 |
2 | 1 | ↓ | 超一流の雑談力 | 安田正 | 文響社 |
3 | – | 再 | たった1日で声まで良くなる話し方の教科書 | 魚住りえ | 東洋経済新報社 |
4 | 2 | ↓ | スタンフォードのストレスを力に変える教科書 | ケリー・マクゴニガル 神崎朗子訳 |
大和書房 |
5 | – | 再 | ありがとうの神様 | 小林正観 | ダイヤモンド社 |
6 | 4 | ↓ | 結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方 | 茂木健一郎 | 学研 |
7 | 7 | → | シリコンバレー式 自分を変える最強の食事 | デイヴ・アスプリー 栗原百代訳 |
ダイヤモンド社 |
8 | 6 | ↓ | 嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え | 岸見一郎 古賀史健 |
ダイヤモンド社 |
9 | – | 再 | 平常心のコツ | 植西聰 | 自由国民社 |
10 | – | 再 | 会社四季報 業界地図 2016年版 | 東洋経済新報社 | 東洋経済新報社 |
「写メ」という言葉がもはや定着しているように、TwitterやFacebook、InstagramといったSNSやLINEなどの無料通話・メールアプリなどを通じたコミュニケーションに欠かせない存在となっている “写真” 。そしてその写真は、あらゆる場面で拡散される可能性を持っています。たとえあなたが「他の人に見られたくない」写真でも……。
というわけで、ベスト10には入っていませんが、今週は弘文堂から刊行された『リベンジポルノ 性を拡散される若者たち』を紹介します。
第1章 性が拡散される社会
1.リベンジポルノとは何か
2.リベンジポルノはいつから日常になったのか
第2章 リベンジポルノはなぜ生まれるのか
1.性を拡散するというコミュニケーション
2.性を拡散するというビジネスモデル
3.「撮らせなければいい」という「対策」に意味はない
4.リベンジポルノの当事者たち
5.被害者はどのような気持ちなのか
6.加害者はどのような気持ちなのか
第3章 性が拡散される社会をどう生き抜くのか
1.相談機関に連絡すれば解決するのか
2.法律を使えば解決するのか
3.被害にあわないために出来ることはあるのか
4.リベンジポルノをなくす方法はあるのか
著者はメディアジャーナリストの渡辺真由子さん。元テレビ局報道記者で、いじめ自殺と少年法改正に迫ったドキュメンタリー「少年調書 ~16歳の自殺 遺族は何と闘ったか~」で、日本民間放送連盟賞最優秀賞や放送文化基金賞優秀賞などを受賞しています。現在はフリージャーナリストとして、メディア・リテラシーやいじめ、デートDV、性教育といったテーマを中心に執筆活動や講演活動を行っていらっしゃいます。
リベンジポルノとは、かつての配偶者や交際相手が仕返しのために、相手の裸の写真や動画といった私的な性的画像を無断でインターネット上などに公開する行為を指します。よく言われるのは「そんな画像を撮らせなければよい」ということなのですが、本書『リベンジポルノ 性を拡散される若者たち』では「それは現実的な対策ではない」と述べられています。それは、若者の恋愛関係において写真撮影が日常的なコミュニケーションの一つになっているから。「あのとき撮っていなければ……」と後悔することはあっても、撮っているときにはまさか相手がそんなことをするとは思わないものです。
弘文堂は人文や法律・経済系の専門書を中心に刊行している出版社ですが、この本は近年話題となっているテーマを扱っているうえ1,300円と比較的安価なので、警察関係者や教育関係者はもちろん、一般の読者にもおすすめです。自分の身を守ったり困ったときの助けにしたりするだけでなく、“今世の中で起こっていること”を理解するのにも活用できる一冊です。