'); }else{ document.write(''); } //-->
1.RPAは人間が決めたルールの範囲内で作業を自動化する。短期間で低コストなのにもかかわらず、正確性と生産性を高速で担保することができる点で、画期的といえる。
2.RPA導入のポイントは、現場を巻きこんでRPAに触れてもらうことである。業務部門とIT部門が連携し、それぞれ役割分担をしながら、両輪となって導入を推進するべきだ。
3.RPAが多くの仕事を担う未来がくれば、人間はより創造的な仕事に着手できるようになる。このように人間に進化させる力こそが、「RPAの威力」なのである。
RPA(Robotic Process Automation)を業務効率化ツールとして活用することで、単純作業の呪縛を解き放ち、いまこそ人間が本来なすべき高付加価値業務に力を注ぐべきである――これが本書に込められたメッセージだ。
RPAとは、これまで人間が時間をかけておこなっていたパソコン上での単純作業を、ソフトウエアロボット(以下、「ロボット」という)が記憶して、人間の代わりに自動で実行する仕組みを指す。あなたが時間をかけてやっているその作業も、RPAなら一瞬で終わるかもしれない。日本でのRPAの導入がはじまったのは2015年頃からだが、2017年に入ってから採用企業が急激に増加した。アビームコンサルティングで著者たちがRPAの導入を支援した企業数は、すでに3桁にものぼるという。
本書はそんな「RPAの威力」について、余すところなく語った力作だ。実際の企業の導入事例も紹介されているので、RPAの導入について具体的に理解を深めることができるし、なにより「うちのあの業務に使えるかもしれない」と、自社でのRPA適用場面を容易に想像しやすい。
「RPAの威力」によって人間とRPAが共生する時代の到来は、人間のさらなる進化を告げるファンファーレとなるのか。それを決めるのは、あなたの一歩を踏み出す勇気かもしれない。