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1.本当に健康によいと考えられる食品は、魚、野菜と果物、茶色い炭水化物、オリーブオイル、ナッツ類の5つだ。逆に健康に悪いのは、赤い肉と加工肉、白い炭水化物、バターなど飽和脂肪酸の3つである。
2.健康のためには食品の「成分」だけに着目すべきではない。食品全体としては身体によくても、成分だけを取り出して摂取すると逆効果のこともある。
3.日本食は健康的というイメージがあるが、白米と塩分が多いため、科学的にみると「体によい」とはいえない。推奨すべきは、健康によい食品を多く含む「地中海食」である。
脳卒中や心筋梗塞、がんなどのリスクを減らし、健康を維持したまま長生きするには、どのような食事をすべきなのか。それを科学的に説明しているのが本書だ。
食に関する正しい情報をもたないばかりに、無意識に病気に近づく選択を積み重ね、脳梗塞やがんになってからはじめてそれを自覚する――これではあまりに不幸である。健康になるか病気になるのか、自分の意志で選択する力をもってほしいというのが、本書を著した最大の理由だと著者は語る。
健康的な生活を実現するためには、日々なにを口にするかがきわめて重要だ。だが情報過多な昨今、自分が必要とする正確な情報を選び取るのは容易ではない。一見すると正しそうでありながら、科学的根拠(エビデンス)のない「健康情報」が世の中にはあふれている。いまあなたが信じている健康情報は、本当に正しい情報だろうか?
医療政策学者でもあり医師でもある著者は、膨大な研究論文からエビデンスを読み解く教育を受け、日々研究を続けている。そうした経験にもとづき、現時点でもっとも「正解に近い」と考えられる食事を本書では紹介している。食事を通して健康になりたければ、5つの「健康によい食品」を食べ、3つの「健康に悪い食品」を避ければいい。実にシンプルだ。まさに書名に偽りなしといえるだろう。