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今、1周年を迎えた幻冬舎ビジネス書レーベル「NewsPicksBook」から発売された『読書という荒野』が話題になっています。
NewsPicksBookといえば、堀江貴文さんの『多動力』や落合陽一さんの『日本再興戦略』など、数多くのヒット作があり、佐藤航陽さんの『お金2.0』は読者の選ぶビジネス書大賞を受賞するなど、今もっとも熱いビジネス書シリーズの一つです。
今回の『読書という荒野』は、幻冬舎社長である見城徹さんの語る読書論。編集者としても、一作家としても名を馳せている見城さん流の読書論とはどのようなものなのでしょうか。
見城さんといえば、廣済堂に入社し初めて手掛けた書籍が38万部となり、その後KADOKAWAでは敏腕編集者として名を馳せ、幻冬舎を創立した一流のビジネスパーソン。
100万部超えのミリオンセラーも数多く手がけ、一見華やかな成功を収めているように見えますが、その裏には想像を絶する苦労や失敗があったといいます。
そう聞かれて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。見城さんは、自己嫌悪、自己検証、自己否定の三つこそが成長の三種の神器であると言います。
自己嫌悪とは「自分の狭量や至らなさと向き合うこと」、自己検証とは「思考や行動を見直すこと」、自己否定とは「慢心せず向上心を持つこと」だそう。
では、どうしたら三種の神器は手に入るのでしょう? そこで見城さんが勧めるのが、読書をすることです。ですが、ただの読書ではありません。「血で血を洗うような」読書なのです。
読書論といえば、速読や多読など多くの書物を読むことに重きを置いていることが多いと思われますが、本書はそのような多読主義に異を唱えます。
本から何を読み取り、どう動くか。どう自分の生き方に作用させるか。読書は単なる情報収集の手段ではないのだ。
(本書p.201より引用)
ただ本を読むだけでなく、そこから自分が何を学んだか、さらにその学びをどう実践するかということが大切であると見城さんは説きます。そして、実践することこそがとても難しく、まさに「血で血を洗うような」苦痛を伴うのです。
本書の中には、見城さんが具体的にどの書物からどのような学びを得て、何を実践したのかが紹介されています。
例えば、五木寛之さんと仕事したいと思った時には、彼の作品をすべて読んで感想を送るということを実践しました。しかも、なんと5日以内におくるという目標を立てたのです。25通目の手紙を送った後に、ようやく会うことが叶い、連載をもらえたといいます。
また石原慎太郎さんと商談した際には、石原さんの著作を全文暗唱できるようにし、本人の前で暗唱を始めたところ、石原さんが根負けし仕事をはじめることができたというのです。
感想を毎回すぐにしたためる、著作を全文暗唱するなど、大物と仕事をするために努力を惜しまない姿勢は、見城さんが読書から学んだ姿勢なのだそう。まさに、「血で血を洗うような」読書経験の活かし方といっても過言ではないですね。
『読書という荒野』というタイトルを聞いてしまうと、すこし尻込みしてしまうかもしれませんが、見城さんはこのようにも言っています。
世間が勧める本を読んだりするのもいいが、世間の評価と自分の評価は必ずしも一致しない。もっと自由に手に取り、自分の気持ちが動いたものを大切にしてはどうだろうか。
(本書p.16より引用)
自分の好きな本を読んだ後に、「自分はこの本から何を感じたのか」と少し考えてみるだけで、明日からの行動が変わってきそうですね。「血で血を洗うような」読書、みなさんもぜひ挑戦してみてください!
「見城徹の本棚」と題して、本書で紹介されている書籍をピックアップするフェアも書店さんで行なわれているとのこと。本書の中の推薦コメントとともに展開されているこちらのフェア、ぜひお見逃しの無いよう書店さんに行ってみてくださいね!
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