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昨年11月に発売された『本の本 夢眠書店、はじめます』の電子版が、6月8日(金)より配信されることになりました!
ねむちゃんが装幀を手がけた『本の本』。フォントやサイズ感、紙質までこだわり抜いて作ったけれど、「近くの本屋さんになかった!」という声もありました。電子版が配信されることで、もっと多くの人へねむちゃんの思いが届くはず。
ねむちゃん自身は「紙の本も好きだし、電子書籍にも電子書籍ならではの良さがある」という思いを持っています。「絶対紙派」「電子書籍が絶対便利」という人もいて線引きされがちだけれど、実際のところはどうなんだろう? 今回は、その両方を扱っているハイブリッド型総合書店「honto」を運営している方にお話を伺ってきました!
※今回取材でお邪魔したのは、東京・市ヶ谷にある「DNPプラザ」。どなたでも無料で利用できます(火曜休館・予約不要・一部有料のサービスあり)。
(写真左から)
星野秀輔(ほしの しゅうすけ)
株式会社トゥ・ディファクト ハイブリッドサービス企画部
Web制作会社を経て2012年トゥ・ディファクトに入社。デザイン・技術を活かしたサービス設計を主に担当。hontoブックカバーサービスやオフィシャルマガジン「honto+」(ホントプラス)の一部営業も担う。
山根健裕(やまね たけひろ)
株式会社トゥ・ディファクト ハイブリッドサービス企画部
2011年トゥ・ディファクト入社。ハイブリッドサービス企画部に配属され、hontoのサービスローンチと以降の改善に従事。主にプロモーションなどを担当。
福田敬(ふくだ たかし)
株式会社トゥ・ディファクト ハイブリッドサービス企画部
大手ECサイトの開発プロデューサを経て、2014年トゥ・ディファクトに入社。「リアル書店とネット書店の融合」ハイブリッドサービスを日々模索、特にスマートフォン上のサービス開発に力を注いでいる。
夢眠:「夢眠書店開店日記」では出版社の方や書店員さんなど、紙の本を主に扱っている方を取材してきました。電子書籍関連のお仕事について教えていただくのは初めてです! よろしくお願いします!!
福田・星野・山根:こちらこそ、よろしくお願いします。
夢眠:私は紙の本ももちろん好きなんですけど、電子書籍も持っていて、それぞれに良さがあるなと思って普段から使い分けています。でも電子書籍のことって、実はよく知らないんですよね。紙の本についてはこれまで取材でいろんな方に教えていただいたんですけど、電子書籍が実際どんなふうに生まれて、今どんな状況なのかっていうことは全然知らなくって。さっそくですが、皆さんは普段どんなお仕事をされているんですか?
星野:3人とも、hontoのサービスを企画するメンバーです。お客様にとって読書が便利で楽しくなるようなサービスを企画して、その裏側を考えています。
夢眠:なるほど、“頭脳”の方々ってことですね。チーム内ではどんなふうに役割分担されているんでしょうか? 得意分野とか。
星野:私はもともとWebサイトの制作会社出身なんです。なので、デザイン・技術を活かしたサービス設計が得意ですね。
福田:山根と私は、もともと大手ECサイトで働いていました。現在は、自分はサイト内の改善、企画全般を、山根はプロモーションの企画を中心に担当しています。
夢眠:以前は別のお仕事をされていたんですね。ちなみに、本はお好きですか?
星野:小中学生のときに「ハリー・ポッター」シリーズにハマって、飲まず食わずで朝から晩まで読みふけっていたほどに本が好きです。
夢眠:わあ、そうなんですね! 私も大好きです!! なんか嬉しいな(笑)。
山根:私も本は好きですし、紙も電子書籍もどちらも読みますね。コミックが特に好きですが、小説や経済書も読みますし、最近はビジネス書のラインアップが充実してきたのでよく読んでいます。
福田:私は「本が好きだったから今の仕事をしている」というよりも、電子書籍にかかわる仕事をしたかったんですよ。もっと何年も前から日本で流行ると思っていて。でもやっぱりなかなか難しくて、もどかしい気持ちを抱えています。
夢眠:hontoは「ハイブリッド型総合書店」ということなんですけど、ハイブリッド型っていうのはどういう特徴があるんですか?
星野:「リアル書店」「本の通販ストア」「電子書籍ストア」の3つの連携を指して“ハイブリッド”と言っています。3つが1つの会員IDでつながっていて、会員のみなさまが、リアル書店でお買い物をするときも、ネット通販で紙の本を買うときも、電子書籍を買うときも「読みたい本を、読みたい時に、読みたい形で」便利でお得にお買い物ができるというサービスなんです。
夢眠:なるほど、その3つを自由に行き来して本を体験してもらおうっていうのが狙いなんですね。
星野:hontoは2012年5月にオープンしたサービスです。今年でちょうど6年が経ったことになりますね。hontoを立ち上げるプロジェクトは、その数年前から始動していました。
夢眠:その当時は、電子書籍はもうありましたよね。どんな状況だったんでしょう?
福田:あるにはあったんですけど、規模がかなり小さかったですね。今でこそ紙の本と同時発売されるケースが増えてきましたが、当時は、大手出版社でも電子版をリリースしているところは多くありませんでした。なので、コンテンツの種類や数が非常に少なかったんです。
山根:いざ試してみようと思ったら欲しい本がなかった……なんていう体験をして、離れてしまった方もいたのではないかなと。
夢眠:それからしばらく経って、今は電子書籍でも買える本が増えてきたってことですね。