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  • “ご褒美”でやる気がなくなる!?ヘンテコな心理の謎がわかる『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』

    2018年04月20日
    知る・学ぶ
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    ノーベル経済学賞受賞で注目の集まる「行動経済学」 楽しく読めるしかけは「サザエさん」にあり?

    ――2017年10月に、行動経済学の権威であるリチャード・セイラー教授がノーベル経済学賞を受賞されました。『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』が発売されたのは同年11月。ベストなタイミングで世に出された本でもありますね。

    発表当時は、ちょうど『ヘンテコノミクス』の校了が間近に迫っている時期で、「なんていいタイミングなんだ!」とワクワクしました。多くの人に関心を持ってもらえそうでしたし、運を呼び込めたかなあと思います。

    ――注目が集まっている今、これだけわかりやすい内容で行動経済学を紹介できる意味は大きいと思います。“まんがでわかる”学術書ではありますが、同様のコンセプトの本とはテイストが異なりますよね。

    1話が4ページで構成されているのですが、一つの理論をコンパクトにまとめているので、スーッと納得できる仕組みになっています。著者の3人がアイデアを出し合って、何度も練り直し、細部の表現までこだわって、いかに面白く伝えられるかを追求した結果が本書です。

    この漫画をつくるにあたっては、漫画「サザエさん」をイメージしたらしいですよ。買い物したり、デートしたり、食事をしたり、いろんな日常のシーンが出てきますが、親しみやすいユーモラスなキャラクターを動かすことによって、行動経済学という難しそうな学問が、ぐっと身近に感じられるようになっています。

    ――このキャラクターたちには名前があるんですよね。本のカバーを取ると、名前つきで紹介されています。

    「うんのなさ夫」「こごと有三」なんていう名前の、それだけで正体がバレそうなキャラクターもいて(笑)。最近はお気に入りのキャラクターを描いて、編集部に送ってくださる方も多いですよ。人気者になってほしいです。

     

    「やられた!」の声も多数 読者を巻き込むストーリー構成

    ――漫画の構成もかなり工夫されていますよね。特に第7話には意表を突かれました。通常の漫画のコマ割りだけれど、セリフやモノローグ、効果音といった“文字情報”だけが書かれていて、絵がすっぽり抜けているという。

    次ページを読むと、「やられた」と思いますよね。実際、この第7話を面白がってくださる方は多いようで、反響があります。こんなふうに絵がない漫画を提示して、読者にストーリーを想像してもらうようなアプローチは、この著者チームならではのものだと思います。

    ▼なんだか犯罪のにおいがするストーリー……。正解は?

    ――「BRUTUS」連載時の内容から、書籍化にあたっていろいろなコンテンツも追加されています。

    1話1話の漫画の間に、「こんなところにヘンテコノミクス」というコラムや「ヘンテコミック」という描き下ろし漫画を加えました。連載した漫画も、より効果的な表現になるようかなり改訂しています。

    ――最後に、読者の方へメッセージをお願いします!

    「親子で読みました」という声もかなり届いていますが、自営業の方から「商売の参考にします」という声をいただく一方で、消費者の立場から「惑わされないようにします」という感想をいただいたり(笑)。どちらの立場からも参考になる話ばかりです。

    日常でもビジネスでも、行動経済学は本当に役に立つので、だまされたつもりで買ってみてください(笑)。明日からの消費行動が変わるので、1冊1500円はかなりコストパフォーマンスがよいと思います!

    (取材日:2018年3月1日)

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