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A.YES
宇宙船と同じように、光も宇宙を旅するのには時間がかかります。光は「光速」というとても早いスピードで移動するので、月から地球までは光速だと約1.3秒で着きますが、太陽から地球までだと約8分30秒もかかります。
太陽の次に地球に近い恒星はケンタウルス座の「プロクシマ」で、その光が地球に届くまでにかかる時間はなんと4.22年! それ以外の恒星はもっと遠くにあるので、さらに時間がかかるということがわかりますね。
夜空に見えるほとんどの星の光は、私たちの目に届くまでに、数百年から数万年もかかっています。つまり光っているように見えていても、実はその星はもう消えていて、星が死んだ時の爆発の光がまだ地球に届いていないだけ、ということも考えられるということです。(※参考:第1巻p.41)
▼中央にある赤い点がプロクシマ。
A.NO
ブラックホールは、光さえも引き戻してしまうくらいの強い重力をもった暗黒の領域。かつては「ブラックホールに落ちたものは、どんなものも抜け出せない」と考えられていましたが、最近になってそれは違うということがわかってきたそうです。
ではどうなっているかというと、ブラックホールは「ホーキングの放射」といわれる状態で、ゆっくりと素粒子を外にもれ出させているのだそう。ブラックホールは「ホーキングの放射」によって次第に蒸発してゆき、何十億年、何百億年も経つと消滅してしまいます。そして、そこに捕らわれていた物体は、エネルギーや素粒子となって再利用されるのだそうです。
こられのエネルギーや素粒子を観測することができれば、ブラックホールの中にあった物体を再構成することも(理論上は)可能だとされています。(参考:第1巻p.235~241)
▼銀河の中心部。円盤状になっている塵の輪の中に、ブラックホールが存在している。
A.???
現時点では、地球外に生命体が存在することは確認されていません。でも「存在する証拠がない」ということは、「存在しない証拠」にはなりませんよね。
地球上にくらす動物や植物は、生命を維持するのに水が不可欠。つまり「水のあるところには生命が存在する可能性がある」というふうにも考えられます。実際に、火星には凍った水があるので、そこに生命が誕生したことがあるかもしれないといわれていますし、木星の衛星のひとつであるエウロパも、表面を覆う厚い氷の下に海があるので、そこに生命が存在しているかもしれないといわれているそうです。
また、土星の衛星であるタイタンで液体メタンが見つかったように、水以外の液体で存在できる生命の可能性も考えられます。
いずれにしても、宇宙に生命体がいるかどうかは、今のところまだわかっていません。(参考:第2巻p.162~169、p.197~202)
▼火星の表面では、水による侵食地形が確認されている。
いかがでしたか? 「宇宙にはこんなところがあって、こんな調査結果が出ている」「こういう事実から、こんなふうに考えることができる」というふうに答えられると、子どもの「もっと知りたい!」が引き出せそうですよね。
そして「ホーキング博士のスペース・アドベンチャー」シリーズには、3つ目の問題「宇宙に生命体はいるのか」に関連する、こんなことも書いてありました。