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  • 夢眠書店開店日記 第15話:ねむ店長、修行!1日数万人が訪れる本屋さんの裏側⑦

    2017年06月24日
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    紀伊國屋書店がこれからも「紀伊國屋さん」と呼ばれるために

    夢眠:紀伊國屋書店新宿本店といえば、1階に鉱物売場があるのも特徴的ですよね。

    大矢:鉱物の他にも、喫煙具や革細工の店がテナントで入っています。

    ――まさに「嗜好品」という感じのラインアップですね。

    大矢:喫煙具を販売しているお店は「kagaya」といって、1962(昭和37)年の開店以来、ずっと紀伊國屋新宿本店で営業しています。全国的にも有名なので、書籍売場を素通りして、まっすぐ向かわれる方もいらっしゃいますね。こういう“濃い”お店が営業しているというのは、ここがカルチャーの中心地だったからということもあると思います。舞台演劇や写真集もそうですが、「ここが最後の砦だ」と思っていらっしゃる方は多いんですよ。

    夢眠:確かに「近所のお店になかったから、夜、新宿に行った時に覗いていこう」ってよくやるかも。「最後の砦」ってすごくかっこいいですね!

    大矢:「全国の書店で一番最後に在庫を切らさなきゃいけない」っていう言い方もできると思います。

    夢眠:このあたり一帯の「書店」の役割と責任を、背負っていらっしゃる……。

    大矢:そうかもしれないですね。「紀伊國屋新宿本店の並べ方や品揃えを参考にする」という本屋さんはたくさんありますし、Twitterを見て「うちも注文しなきゃ」と思ってくださるお店もあります。そういうある種の役回りは、引き受けなきゃいけないなと思いますね。

    夢眠:紀伊國屋さんのプライドですね。

    大矢:お客様から求められるレベルは高いなと思っています。それを象徴しているのが、「紀伊國屋さん」と呼ばれることなんですよね。そういうふうに呼んでくださる方が多いんですが、それは昔から紀伊國屋書店が培ってきたブランドであり、紀伊國屋書店に対する期待だと思っています。自意識過剰なところも出てくるかもしれませんけど、これだけの方々にとって特別な存在であるのだから、それだけの仕事はしなければいけないなと強く思います。

    ――本屋としてもそうですけど、「紀伊茶屋」や海外のお客様に向けた「Books on Japan」を始められたのは、そういう「本屋はカルチャーの発信地である」「その中でも紀伊國屋はこうあるべきだ」というお考えがおおもとにあるんでしょうか?

    大矢:コーヒーチェーンが増えている中で、お茶のチェーンはあまりない。カフェ併設の書店は増えているけれど、紀伊國屋書店がやるならコーヒーではなくてお茶だなというのは、ありましたね。「Books on Japan」に関しては、海外からいらっしゃるお客様に対して「買いやすくて、日本を紹介できる売場」を作ろうということで始まりました。実際に中国の方などが、実用書や手芸の本を買っていかれることが多いんですよ。

    夢眠:へえ~! そうなんですね。確かに私も、フランスに行った時現地のフランス料理の本を買いました。

    大矢:言葉は読めないけれど、絵が豊富だからわかるんです。それに、中国にはこういう本がないそうなんですよ。レシピ本も「文章はわからないけれど、写真や絵から理解できるし、何よりも美しい」という理由で手に取っていただいているようです。あとはブランドムックですね。

    夢眠:紀伊茶屋で三重のかぶせ茶を売ってる……! 提供してるお店、なかなかないのに!

    大矢:日本茶はいろんな産地から選んできています。抹茶ソフトクリームも人気で、海外の方がよく食べ歩いてらっしゃいますね。

    夢眠:私、三重県の大使なので、ぜひかぶせ茶にPOPをつけたいです!

    大矢:ぜひお願いします!

    ▼ねむちゃんが描いた伊勢かぶせ茶のPOP。実際に紀伊茶屋で使われました!

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