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皆さんは、「本屋さんで待ち合わせ」ってしたことありますか? 今回の夢眠書店開店日記は、そんな話題から始まります。
紀伊國屋書店新宿本店を訪れる人の目的はさまざま。それを迎え入れるスタッフの方々は、どんなふうに働いていらっしゃるのでしょうか?
今回の対談相手
大矢靖之 紀伊國屋書店新宿本店 仕入課
2006年紀伊國屋書店入社。高松店へ新規開店スタッフとして配属された後、2007年に梅田本店へ異動、2013年からは福井店に勤務し、2014年に新宿本店仕入課へ。2017年3月からはビジネス・社会・就職・人文のフロアを担当。『大学出版108号』で専門書の装丁論を、『メディアの本分』(彩流社)に書店のメディア性についての試論を寄稿。
夢眠ねむ(以下、夢眠):ちなみに紀伊國屋書店さんは、新宿本店だけでいうと1日にどれくらいのお客さんがいらっしゃるんですか?
大矢靖之(以下、大矢):入店されるお客様の数を単純にいうと、1日あたり数万人ですね。平日と土日でかなり変わりますが、間違いなく数万人の方が来店されています。
夢眠:「本屋に行く人が減っている」とか「本屋に行く回数が減っている」とか言われていますけど、それでも数万人がこのお店を訪れているんですね……。
大矢:その中にはやっぱり、時間つぶしになんとなく売場を見るだけという方もいらっしゃいますよ。でも私は、おそらくそれでいいんだと思います。それは本屋が人々の生活の一部になっているということですし、そういう店でありたいと常々思っています。
夢眠:私もよく、待ち合わせ場所に紀伊國屋書店新宿本店の前を選びます。駅からも近いし、約束の前にちょっと見ていこうと思って早く家を出たりもしますね。確かに生活の一部として溶け込んでる証拠かもしれない。
大矢:嬉しいです! ちなみに「(新宿なら)紀伊國屋書店の前で待ち合わせ」というのは、1960年代・70年代に主流だったそうですよ。
夢眠:えー! じゃあ私、古風なんだ(笑)。
大矢:当時はカルチャーの聖地でもあったので、待ち合わせ場所に選ぶ方が多かったんでしょうね。それが連綿と続いて、今も定着しているということなんだと思います。
夢眠:本を売っている場所に物語があって、皆が今もそれを作ってるって、すごくいいですね。
夢眠:その数万人もいるお客さんをスタッフの方は対応されているわけですけど、スタッフの方は何人くらいいらっしゃるんですか?
大矢:売場に立つスタッフでいうと、200人は超えます。私のような物流や仕入れの担当、総務、経理などを含めると、300人を超えますね。
夢眠:大きなビルですもんね。ちなみに新宿本店にはエレベーターガールがいらっしゃるのも特徴の一つだなと思っているんですが、あの方たちも紀伊國屋書店のスタッフなんですか?
大矢:ビル管理会社にお願いしている会社のスタッフです。エレベーターガールは昭和の頃からずっといて、今は全部で5人。「デパートのように」というのが初代社長の考えでもあったようですよ。