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  • 夢眠書店開店日記 第15話:ねむ店長、修行!1日数万人が訪れる本屋さんの裏側④

    2017年06月03日
    知る・学ぶ
    アイドルBOOKS
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    2万5000円の専門書がゲームファンに売れた!?

    大矢:今大成功をおさめているのが、2階でやっている「Fate/Grand Order」(※スマホ用RPG)のフェアですね。サーヴァントに関する本や、作家の皆さんに選んでいただいた書籍を展開しているんです。

    夢眠:えーーー!!! すでにめちゃくちゃおもしろそう!

    大矢:「Fate」をやっているスタッフが自作のキャラクターPOPを描いて、ファンの間ですごく話題になったんです。

    夢眠:作品への愛が、POPを通して通じ合っているわけですね……。それは買っちゃう。

    大矢:そうなんですよね。「これは相当力が入ってる」「本気だぞ」ということで、情熱に感化されて本を買う方も多いと思います。私が一番驚いたのは、展開している商品の中に1冊2万5000円もする本があって、それがすでに2冊売れているということなんですよ。

    夢眠:2万5000円!?

    大矢:本来は専門書として扱うような本なんですが、専門書フロアではなく2階で売れているんです。本当に、熱心なファンの方はよく見ていらっしゃいます。スタッフの本気に応じた方がいたんだなと、嬉しくなりました。

    ※なんと取材後も立て続けに売れ、7冊にまでなったのだそうです!! 紀伊國屋書店公式サイトには、Fate関連フェア第2弾「第X特異点 混沌大型書店 新宿本店[復刻版]」の全点リストが公開されています。
    https://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Shinjuku-Main-Store/20170512130132.html

    夢眠:「数百円の文庫が何百冊も売れる」ということも大事ですけど、そうそう売れない専門書が、フェアをやったことで売れたんですもんね。

    大矢:ファンの間で拡散されるスピードもものすごくて、実はこのフェアは2回目なんですが、1回目にやったときはTwitterで発信した数時間後に、売場がお客様で埋め尽くされてしまったんです。もはや伝説です。

    夢眠:フェアって、作家とか時事問題とか、暮らしの大きいテーマとかだけじゃなくて、「ゲーム」「アニメ」みたいな固有のものでもできるんですね。

    大矢:「フェアをやりやすいテーマ」「やりにくいテーマ」というのもありますね。今回はやりやすいテーマがあって、いろんな商品の集め方ができて、情熱のあるスタッフがいたという、すべての条件が揃っていたんですね。

    夢眠:それで、うまくはまったと。ちなみに書店員さんは日々お忙しいと思うんですが、POPっていつ描いているんですか?

    大矢:最優先すべきは「入ってきた本を一刻でも早く売場に出す」「接客」「レジでのお会計」なので、1日の仕事がすべて終わった後に描くという人もいます。バックヤードで売れた商品をチェックをして補充したり、追加発注をしたりしている合間にPOPを描いている人も多いですね。

    夢眠:私もそうでしたけど、自分の時間を割いてでも作りたいPOPってあるでしょうし、情熱のあまり「今!」っていうタイミングで描いちゃったりもしますよね。

    大矢:溢れ出る感情は、POPや商品の陳列に出ますよ。POPには上手い・下手がはっきり出ますが、その中でも「字がめちゃくちゃ汚いけど情熱がすごく伝わってくる」という書き手はいます。本屋まわりの面白いところですね。


    紀伊國屋書店新宿本店というと、たくさんフロアがあって数え切れないほどの本がある……というイメージをお持ちの方も多いと思います。

    しかし売場をじっくり歩いてみると、フロアや書店員さんそれぞれにカラーがあって、商品の並べ方やPOPを通して“作品への愛”を発信しています。今度お店を訪れた時は、これまで足を踏み入れたことのないフロアにもぜひ挑戦してみてくださいね。

    夢眠書店開店日記、第15話はまだまだ続きます。次回もお楽しみに!

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