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5月25日(木)、「ビジネス書大賞2017」の大賞受賞作が発表されました。
「ビジネス書大賞」は、日本初のビジネス書専門アワード。ジャンル・体裁を問わず、1年間に発売された本の中から「日本のビジネスパーソンの成長、ひいては日本の産業界の発展に寄与するもの」を選びます。
選考には、企業経営者、書店員、書評家、ブロガー、出版社担当者のほか、読者も参加。一次選考で得票数の多かった10作品を対象に最終選考を行ない、大賞・準大賞・審査員特別賞・読者賞の各賞が決定しました。
大賞を受賞したのは、NHK「クローズアップ現代+」にも取り上げられ話題になった『サピエンス全史』。
書店の売場では“人文書”に分類される内容ですが、「AIが人間の仕事を奪うと騒がれる中、人間の本質を再び考え直す上でもタイムリー」「これからのビジネスビジョンを考える上で、示唆と刺激に富んでいる」(ディスカヴァー・トゥエンティワン取締役社長 干場弓子氏)と評価され、堂々の大賞受賞となりました。
上下巻あわせて約600ページというかなりのボリュームながら、世界48か国で刊行され、すでに世界的ベストセラーとなっている本書。この機会に挑戦してみてはいかがでしょうか?
国家、貨幣、企業……虚構が他人との協力を可能にし、文明をもたらした! ではその文明は、人類を幸福にしたのだろうか?
NewsPicks編集長の佐々木紀彦氏から「高齢化が急速に進む日本において、ライフシフトがもたらすインパクトは大きい。70、80歳まで働くことが当たり前になる時代がリアルに感じられる1冊」と評され、準大賞に選ばれた『LIFE SHIFT』。“超”高齢化社会における生き方を示し、前作『WORK SHIFT』を超えるインパクトをもたらした一冊です。
来たる「寿命100年時代」をどう生きるか? 新しい人生のビジョンを示しています。
未来の働き方を描いたベストセラー『ワーク・シフト』の著者が教える、100歳時代の生き方と働き方。戦略的人生設計の必読書。
審査員特別賞に選ばれたのは、“宅急便の父”の人物像と秘めた思いに迫る『小倉昌男 祈りと経営』。
2005年6月に亡くなったヤマト運輸元社長・小倉昌男氏。本書では、小倉氏が福祉事業に乗り出した理由がていねいに描かれており、今回の選考でも「敏腕経営者のもう一つの顔が、著者による丹念な取材によりあぶり出されている」(幻冬舎第二編集局 四本恭子氏)との評価を受けています。
「第22回小学館ノンフィクション大賞で、賞の歴史上初めて選考委員全員が満点をつけた」というエピソードもある一冊。『小倉昌男 経営学』もあわせてどうぞ。
「宅急便」の生みの親であり、ビジネス界不朽のロングセラー『小倉昌男 経営学』の著者として知られる名経営者は、現役引退後、私財46億円を投じて「ヤマト福祉財団」を創設、障害者福祉に晩年を捧げた。しかし、なぜ多額の私財を投じたのか、その理由は何も語られていなかった。取材を進めると、小倉は現役時代から「ある問題」で葛藤を抱え、それが福祉事業に乗り出した背景にあったことがわかってきた――。
成功に必要なものは、IQよりスキルより「GRIT(グリット)」である――。読者賞に選ばれたのは、GRIT=やり抜く力の大切さを伝えた『GRIT やり抜く力』です。
「いかに効率的に物事を進めるかを説くビジネス書が多くある中で、『最後までやり抜くこと』の重要さを説いたこの本は、成功に近道はないということを改めて思い出させてくれる」(TSUTAYA BOOK部MD 中島万里氏)。「いまさら“努力は大切”なんて言われても……」と思っている方にこそ、読んでほしい一冊です。
IQでも才能でもない、成功に必要な第3の要素とは? 全米社会に絶大な影響を与えた成功と目標達成の画期的な理論! 人生の成否を決定づける「やり抜く力」について、自分での身につけ方から、子どもなど他人の「やり抜く力」を伸ばす方法まで徹底的に明らかにする。
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今回の受賞作は、4部門のうち3つが翻訳作品でした。難しい印象を持ったかもしれませんが、どれも新しい考え方・方法論を提示した、これからの時代を創るものばかりです。まずは1冊、お近くの書店で手に取ってみてください。
なお今回の受賞作決定を受け、7月上旬には受賞記念イベントが開催される予定です。
昨年は受賞式とともに、小澤隆生氏・中川ヒロミ氏・中室牧子氏・松尾豊氏を招いてのトークセッションが行なわれました。詳細はディスカヴァー・トゥエンティワン公式サイトにて発表されますので、参加希望の方はご確認ください。
※受賞作に対する選考委員の評価コメントは、「ビジネス書大賞」公式サイトより引用しています。