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1.脳の重要な機能は8つの脳番地に分けることができる。8つの脳番地とは、意思決定の要となる思考系、それを補佐する理解系にくわえ、視覚系・聴覚系・記憶系・感情系・伝達系・運動系である。
2.これから勉強したいワードを先に頭に入れておけば、脳が情報を「顔見知りだ」とジャッジし、視覚系や聴覚系が勝手に関連した情報を集めてくれるようになる。
3.脳は怠けものだ。だからデッドラインを最初に決めておいたほうがいい。脳にとって作業しやすい時間は20分~50分だ。
大人になって「もっと勉強しておけばよかった」と後悔する人は多い。いまの仕事をうまく進めるため、リスキリングのためなど動機はさまざまだろう。
ところが、大人になってから勉強すると、驚くほど覚えられなくなったように感じる人もいる。だが勘違いしないでほしい。脳の働きが学生時代より劣っているわけではない。実は、脳がその働きを完全に発揮できるようになるのは30歳だ。情報を分析して理解するときに働く「超頭頂野」と呼ばれる部位は、40代に成長のピークを迎える。そして実行力や判断力を司る「超前頭野」は50代でピークを迎えるという。このように、大人の脳は学生時代よりも学びに適した状態になっている。
一方で、大人の脳は怠けものでもある。生存にかかわることを除けば、どんな多彩な情報に触れても、好きなことしか記憶に残らない。逆に好きなことなら、関連する情報を自然とキャッチする。大人の勉強で必要なのは、その対象に興味をもつことだ。難解なテキストを読むときは、少しでも自分の知っている内容が書かれた部分を読むといい。本書では、脳が成長するルールに沿って、記憶力や情報処理能力を高める方法が数多く紹介されている。
「こうなりたい」という前向きな気持ちは、脳にとっての最強のエナジードリンクになる。そう思うと、学びの意欲が高まった今は、脳にとって伸びしろだらけといえる。大人の勉強法は強力な武器になってくれるだろう。