'); }else{ document.write(''); } //-->
1.試練に向き合うとき、成功は約束されていない一方で、成長は約束されている。考え、悩み、汗をかき、心身をいじめ抜いた経験は、必ずその人を成長させてくれる。
2.失敗したときは、「WHY」を追求するのではなく、早い段階で「HOW」の思考に切り替える必要がある。
3.人生を「シーン」と「ストーリー」の2つの視点で捉えると、目の前のつらい経験を乗り越えやすくなる。「ありたい未来の自分」をパズルに見立てて、それを実現するためのピースをそろえよう。
2022年11~12月に開催されたカタールワールドカップ。優勝候補とも目されたドイツとスペインを破るなど、日本代表は数々の名試合を見せ、世界中に感動と興奮をもたらした。
特に注目を集めた選手のひとりといえば、カタール大会が4度目のワールドカップという大ベテラン、長友佑都選手だろう。初戦のドイツ戦に赤髪で登場してファンを沸かせた長友選手は、試合後のインタビューで「ブラボー、ブラボー!」と絶叫したことで話題に。試合中は誰よりも声を出してチームを盛り上げ、ムードメーカーとして存在感を放っていた。そんな長友選手がカタール大会の直前に上梓したのが本書だ。
本書は、4年前のワールドカップで日本代表が敗れたシーンからはじまっている。長友選手はその大会で代表を引退するつもりだったものの、敗戦をきっかけに「もう一度、この舞台に戻ってきてやる」と決意したという。
サッカーは注目度が高いぶん、選手たちのプレッシャーは計り知れない。この重圧をいかに乗り越えてきたのか、長友選手は言葉を尽くして語ってくれている。不安で仕方ないときは何をするのか。「メンタルモンスター」といわれるほど、常に明るくいられるのはなぜか。カタール大会直前、どんな気持ちでいたのか。歳を重ねるほど輝きを増す理由とは――。ぜひ多くの読者に、華やかな活躍の裏にある葛藤と努力を知ってほしい。サッカーファンはもちろんのこと、重圧や不安をバネにしていっそう輝くためのヒントが欲しい方にも勧めたい一冊だ。