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1.「感性」は才能やセンスではなく、習慣で育てることができる。
2.感性を育てるのは、「観察する習慣」「整える習慣」「視点を変える習慣」「好奇心を持つ習慣」「決める習慣」の5つの習慣だ。
3.感性は自分だけの答えを出すための判断軸となる。他人の意見や、義務感などの外部要因を取りはらい、自分らしく生きるためのものさしを手に入れよう。
流されずにいることは難しい。変化が激しく情報の溢れる現代、「確実そう」なものを選びたくなるのは仕方のないことだ。口コミを参考に映画や本を選び、人と同じ趣味をはじめ、評判のよい仕事を選ぶ。だけど、そういう実利的なことを抜きに、自分が好きなことや心地よいと思えることだけを選び取って生きていけたら、という思いもある。そのために必要なのは、本書が提案する「感性」だ。
歴史ある窯元の家に育ち、アーティストとして活躍する著者のSHOWKO氏は、「感性」とは正解のないことを選び抜ける力だと考える。ライフスタイル、仕事、人間関係などにおいて、絶対的な正解はない。自分にとって一番良いと思える答えを出せる力が「感性」だと著者はいう。そう考えると、日々新しいものに出合い、前例のないことが起こる現代人にこそ、必要なものであると思える。
本書には、感性を育てるための習慣が集められている。どれも実際にしてみれば心地よさそうなものばかりだ。「季節によって器を変えてみる」「お店で出された器をなで回してみる」などの器作家である著者ならではの習慣もおもしろい。気になった習慣から取り入れてみるのが良いだろう。感性を「育てる」のは一朝一夕にはいかないが、毎日の小さな積み重ねは人生を豊かにしてくれそうだ。そうしているうちに、自分らしく生きる方法を体得できたら、最高だ。