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1.「楽をするのは悪いことだ」という思い込みを捨て、常に「どうやったらもっと楽になるか?」と考えよう。
2.あるポイントを超えると、努力の量は結果に結びつかなくなり、むしろパフォーマンスの低下を招く。
3.「直線的な成果」とは、ひとつのインプットがひとつのアウトプットを生むことだ。一方、一度努力するだけで何度も得られる成果を「累積的な成果」という。累積的な成果を生むしくみを作り、エフォートレスに成果が得られるようにしよう。
誰よりも長く働いている人がえらい。睡眠時間も、自分や大切な人のための時間も、すべてなげうって仕事に打ち込むべきだ。楽をすることは悪であり、誰しも常に、できるかぎりの努力をするべきだ――。このような価値観は、いまだに日本社会に深く根づいている。
だが、すべてのタスクに全力を注いでいたら、時間がいくらあっても足りない。私たちはすでに毎日へとへとになるまで頑張っているのに、これ以上どう頑張れと言うのだろう?
この問いに答えをくれるのが、本書の掲げる「エフォートレス思考」だ。著者は、40万部を突破した前作『エッセンシャル思考』で、本当に大事なことだけに集中しようと説いた。だが、削れるものをすべてそぎ落としてもなお、タスクは日々山積みで、疲労困憊の日々だったという。その経験から「やり方を変えるしかない」という気づきを得たそうだ。
著者によると、エッセンシャル思考は「何を」やるかを教えてくれるもので、エフォートレス思考は「どのように」やるかを極める技術だ。エフォートレス思考は、「エフォートレスな精神」「エフォートレスな行動」「エフォートレスのしくみ化」の3ステップでかなえられる。要約では、それぞれのステップのエッセンスを紹介した。
本書は、少ない努力で最大の成果を出す方法を教えてくれる。あらゆる分野で効率化が進んでいるのに、私たちはなぜ、人の「頑張り」を効率化してはいけないような気持ちになるのだろうか。楽をすることにうしろめたさを感じる人にとって、本書は生き方を180度変えてくれる一冊となるだろう。