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1.リスキリングとは、「新しいことを学び、新しいスキルを身につけ実践し、そして新しい業務や職業に就くこと」を意味する。技術的失業で仕事を失う前に、成長産業で必要なスキルを身につけることが重要視され、リスキリングが注目を浴びている。
2.リスキリングの10ステップは次のプロセスから成る。現状把握→マインドセットづくり→デジタルリテラシーの向上→キャリアプランニング→情報収集の仕組みづくり→学習開始→デジタルツールの活用→アウトプットに挑戦→学習履歴とスキル証明→新しいキャリア、仕事の選択
3.これからはスキルベース採用が進む。AIを活用した自身のスキル発掘とスキルの類似性によるスムーズな配置転換がカギとなる。
『ライフ・シフト』が世界的なベストセラーとなり、リカレント教育が注目を集めるようになった。リカレントは「働く→学ぶ→働く→学ぶ」のサイクルを続け、新しいことを学ぶために職を離れるような「学び直し」を意味する教育手法である。
対して本書が扱うリスキリングは、背景も目的も切実だ。いまと異なる業務を行うために必要な新しいスキルを獲得するリスキリングは、テクノロジーが人間の労働を代替する「技術的失業」という社会問題の解決策として注目されている。そのためリスキリングは、新しい職業に就くことを目的とし、職業に直結するスキル習得を目指す。学習する分野は主にデジタル分野だ。
「テクノロジーの急激な進化で、人間の仕事が機械やアルゴリズムに代替される」といわれても、日本で働く多くの人はその実感をもてないのではないだろうか。「現状維持でいい」と思うかもしれない。
しかし、本書で紹介される世界のリスキリングの動向と事例を読むと、リスキリングの重要性や変化のマインドセットがいかに大切なのかを実感できる。1人でも多くの人がリスキリングの一歩を踏み出せば、より生き生きと働く人が増え、企業や社会の発展につながっていく。リスキリングの「いまと未来」を知りたい方に迷わずおすすめしたい一冊だ。