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1. 分解思考とは、物事を大きな塊から小さな要素に分解して考えることである。分解思考によって漠然としていた問題が具体的になり、何をすべきかが明確になる。
2.人口減少時代に突入した現代では、1人1人の生産性向上が課題となる。分解思考で物事を要素に分解して考えることができれば、効率的に成果を上げることが可能になる。
3.分解思考を応用すれば、相手にあわせたコミュニケーションが取れるようになり、チーム全体での目標・目的の共有もしやすくなる。
突然上司に「売上を2倍にして」と言われたら、あなたはどうするだろうか。
いきなりそんな漠然としたことを言われても、どうしたらいいかわからず、途方に暮れてしまう。とにかく売ればいいんだろうと、がむしゃらに頑張ろうとするかもしれない。
では、「売上」の要素を冷静に考えてみよう。「売上」は、「客単価×顧客数」に分解できる。ならば、客単価か顧客数のどちらかを2倍にすれば、売上2倍を達成できることになる。「売上を2倍にして」では問題が大きすぎて具体的に考えにくいが、「客単価を2倍にする方法を考えよう」ならば、なんとかなりそうだ。
以上が、本書の主張する「分解思考」の基本だ。分解思考は、大きすぎる塊を小さな要素に分解する思考法である。物事がどのような要素によって成立しているかを分解して考えることで、どこに問題があるのかがはっきりし、今すべきことが明らかになるのだというのが著者の主張だ。
分解思考はシンプルだ。大きな塊を、小さく分けて考える。これだけだ。たったこれだけのシンプルな方法だからこそ、あらゆる問題に応用できる。本書では分解思考をビジネスで利用する方法のほか、自分自身のキャリア形成を考えるためにも応用する方法が指南されている。
考えをうまくまとめることができない、がんばっているのに成果が出ないという人、また、仕事がうまくいっていないがその原因がはっきりしないなど、仕事でモヤモヤを抱えている人は、本書を参考に分解思考で状況を整理してみてはいかがだろうか。