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1.結果を出すには「やるべきこと」のみに集中する必要がある。リーダーには、「やるべきでないこと」を見極め、捨てる力が必要だ。
2.できるリーダーは、会社や部署の「問題」を自分の「課題」に落とし込み、部下に的確な指示を出す。
3.「問題解決は7つのステップで進めるとよい。自分(チーム)の課題を挙げる→課題の障害となる事象を挙げる→事象を整理する→真のテーマと最優先で取り組むことを設定する→WHYを5回繰り返す→解決策を考える→具体的なアクションプランを決める、だ。
いいリーダーの条件とは何か、どうすればいいリーダーになれるのか――。おそらくこれは、ビジネスパーソンにとって永遠の問いではないだろうか。
その証拠に、書店に行けば、リーダーのあり方を説く書籍が多く見つかる。それだけ多くの人がマネジメントに悩み、「どうすればチームの成果が上がるのか」「チームをどう率いていけばいいのだろう」といった課題意識を持っているのだろう。
本書のキーワードは「仕事をシンプルにする力」だ。著者は「できるリーダー」と「できないリーダー」の違いは「仕事をシンプルにする力」の有無にあると語っている。
仕事をシンプルにする力とはどのようなものか。それは、周りの状況を把握し、「やるべきこと」と「やるべきでないこと」を切り分けて、「やるべきこと」を効率的、生産的に進める力だ。「できないリーダー」が「あれも、これも」と欲張って手を広げるのとは対照的である。本書には、仕事をシンプルにするための考え方やメソッドが、さまざまな観点から解説されている。
先行き不透明な時代に突入し、ビジネスがますます複雑化する中、仕事をシンプルにする力の重要性が増すことは想像に難くない。「日々の業務に忙殺されている」「部下が思うように動いてくれない」と悩む人に、ぜひ手に取ってほしい。仕事の進め方を再考するきっかけとなり、絡まった糸がするするっとほどけていくような感覚を味わえるはずだ。