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1.ストレスがかかると、コルチゾールというストレスホルモンが分泌される。しかし運動を習慣づけると、やがてコルチゾールがほとんど分泌されなくなり、ストレスに対する抵抗力が高まる。
2.太古の昔から、人間が生きていくためには運動が不可欠だった。それゆえ人間は、運動すると「報酬系」と呼ばれるシステムが働き、ドーパミンが放出されて気持ちが明るくなる仕組みになっている。
3.BDNFは、脳の健康に欠かせない物質だ。BDNFを増やすには、30~40分の有酸素運動を週に3回行うことが有効である。
脳は身体の一部だ。誰もが知っていることだが、情報化した現代社会に生きていると忘れがちなことでもある。身体の一部であるということはすなわち、トレーニングによって鍛えられるということだ。
脳を鍛えるというと、パズルなどの「脳トレ」が思い浮かぶかもしれない。しかし著者によると、脳を鍛えるためには脳トレよりも運動のほうがずっとおすすめだという。
本書では、運動は脳を最も効率よく働かせる方法であるとされている。運動は、記憶力や集中力、創造力を上げ、気分も上げてくれる、魔法のような活動なのだ。
特筆すべきは、根拠となるデータが多数提示されている点である。精神論やごまかしは一切なし。最新の科学でもわかっていないことは「わかっていない」とはっきり述べているのがフェアで読みやすく、かえって説得力がある。
本書は「ただちに本を閉じよ」と締めくくられている。この言葉のとおり、読み終わった後はすぐに身体を動かしたくなってくるだろう。特に、仕事のパフォーマンスを上げたい人、ストレスに気分や体調を左右されやすい人、ぼんやりとした不調に悩んでいる人におすすめしたい。今のあなたに必要なのは、運動かもしれない。
※本要約は、過去に作成した要約を最新版に合わせて一部再編集したものです。