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1.文章を読む時に大切なのは「要点把握」である。話題(何について書かれているか)と結論(結局何が言いたいのか)に注目して、要点を見抜こう。
2.文章読解のポイントは「接続語」「指示語」「助詞」だ。この3つをマスターすることで、文脈をスピーディーに把握できるだけでなく、微妙なニュアンスを感じ取れるようになる。
3.読解力を育む方法の一つは、たくさんの本を読むことだ。さまざまなジャンルに触れる習慣をつけるとよい。
本書の「はじめに」では、衝撃的なデータが紹介されている。PISA(国際学習到達度調査)によると、日本の15歳の読解力は、2015年で世界8位だったのに対し、3年後の2018年には15位に低下しているというのだ。
とはいえ誰しも、文章を読まない日はないはずだ。スマホでSNS投稿を見たりネットニュースやコラムを読んだりするようになった分、むしろ文字に触れている時間は増えているかもしれない。それなのに読解力が低下しているとは、どういうことだろうか。
国語講師である著者によると、多くの人は「読解力が欠けたまま、文章の洪水に触れている状態」にあるという。スマホで大量の文章に触れていても、文字を眺めているだけでは何も変わらないということだ。
上司からメールやチャットで届いた指示が理解できず、致命的なミスをしてしまった。家電のマニュアルを読んでもさっぱりわからない。SNSで発信者の意図を理解しないまま反論して炎上を招いてしまった。根拠のない情報を信じてしまい、詐欺に遭った――。読解力不足によるトラブルは、小さなものから大きなものまで枚挙にいとまがない。読解力はあなたを守る武器になるのだ。
では、どうすれば読解力が身につくのか。本書では、国語のスペシャリストである著者が、練習問題を交えて読解の「きほんのき」を丁寧に教えてくれる。本書で読解力を鍛えて、人生をより豊かなものにしてほしい。