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  • スマホやゲームが集中力低下や問題行動を引き起こす?デジタル機器が子どもの脳に与える影響とは【総合3.7】

    2022年08月20日
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    子どものデジタル脳完全回復プログラム
    著者:ヴィクトリア・L.ダンクリー 鹿田昌美 川島隆太
    発売日:2022年05月
    発行所:飛鳥新社
    価格:1,980円(税込)
    ISBNコード:9784864108805

     

    『子どものデジタル脳完全回復プログラム』の要点

    1.近年、双極性障害やADHDと同様の症状を発症する子どもが増えたのは、スマホやタブレット、ゲームなどのデジタル機器のスクリーンタイムが大幅に増えたことの影響があると考えられる。

    2.デジタル機器は脳内で覚醒剤と同様の反応を起こし、子どもの集中力低下や問題行動などの引き金となり、心身ともに長期的な悪影響の原因となる。

    3.子どもの症状改善のためには、すべてのスクリーン活動を制限するデジタルデトックスの実践が必要だ。それにより、子どもは集中力と社会性を取り戻し、幸せな人生を歩めるようになるだろう。

     

    『子どものデジタル脳完全回復プログラム』レビュー

    デジタル機器はわたしたちの生活を大きく変えた。その影響は小さな子どもにまで及び、幼い頃からデジタル機器に触れる子どもが増えている。子どもの楽しみのため、今のうちからデジタル機器に慣れさせておくためと、内容を選んで適度な使用ならばいいだろうと考える保護者も多いことだろう。しかし、本書はそれに異を唱え、スクリーンタイムの厳格な制限を推奨する。

    米国の精神科医である著者は、「スクリーン」が子どもの問題行動の原因となっていることがあると指摘する。子どもが楽しんでいるように見えるゲームや映像作品は、刺激が強すぎて本質的には「ストレス」になっているのだという。スクリーンを使用すればするほど、未発達な子どもの脳はストレスにさらされ、耐えきれなくなれば問題を引き起こす。スティーブ・ジョブズのようなハイテク企業の幹部の多くは、自分の子どもがデジタル機器に触れることを制限する教育を施すという。それは、デジタル機器が子どもに与える悪影響を危惧し、ローテクな教育が集中力や人間関係を構築する能力、創造力を育むと知っているからだ。

    本書は、様々な研究結果を引用しながら、デジタル機器が脳に及ぼす影響を紹介するとともに、実際にスクリーンタイムの制限を行なった子どもたちの事例も多数掲載している。こうした情報に触れると、子どもだけでなく、大人も、デジタル機器との向き合い方を考え直さざるを得なくなるだろう。「自分は適度に使えている」と思っている人にこそ、本書を読んでみていただきたい。

    子どものデジタル脳完全回復プログラム』のもっと詳しい要約はこちらで公開中! 〉〉

     

    『子どものデジタル脳完全回復プログラム』が気になる方におすすめ

    スマホ脳
    著者:アンデシュ・ハンセン 久山葉子
    発売日:2020年11月
    発行所:新潮社
    価格:1,078円(税込)
    ISBNコード:9784106108822

     




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