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1.いまの世の中には、放っておいたほうがいいことがたくさんある。「放っておく力」はもはや「生きる能力」「生きる技術」といってもいいほどだ。
2.未来はいくら考えてもわからない。いたずらに未来のことを心配するのではなく、いまできることに集中するほうが生産的だ。
3.「人事を尽くす」という言葉は、「放っておく力」の真髄だ。事が終わったら、心をわずらわせることなく、すがすがしい気分で天命を待とう。
現代に生きる私たちはいつも、よりたくさんの情報を、より短い時間で処理しなければならないと考えがちだ。このスタンスは人間関係でも同じである。常にスマホ片手にメールやSNSをチェックし、自分に関わる話題に「即レス」したり、ニュースを追いかけたりしている人も多いだろう。
しかしそのようなライフスタイルは、私たちに幸せをもたらすのだろうか? あなたは、常に何かに追われているように感じたり、神経を研ぎ澄ませ続けることに疲れ果ててしまったりしていないだろうか?
もし思い当たるところがあるなら、本書を読んで「放っておく力」を身につけることをおすすめしたい。「放っておく力」とは、自分がコントロールできないことを放っておける力のことだ。著者によると、「放っておく力」のある人は、人間関係に振り回されず、仕事に前向きに取り組めて、毎日を快適に過ごせるのだという。
本書の著者は曹洞宗の住職であり、庭園デザイナーや大学教授という顔も持つ、枡野俊明氏だ。そんな著者が記した本書は、単なる精神論にとどまらず、日常のさまざまなシーンにおいて「放っておく」方法が具体的に記されている。
相手に好かれたくて違う自分を演じがち、世間の平均に気を取られてばかり、優柔不断であれこれ悩んでしまう……。本書は、そんなふうに「もっと、もっと」に縛られているあなたにとって、これ以上ないほど価値ある一冊となるはずだ。