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1.睡眠がメンタル状態や幸福度に及ぼす影響は、食事や運動よりも強い。良い睡眠を取らないと損をする。
2.ストレスになるSNSやメールは、朝イチの重要な仕事が終わってからチェックしよう。
3. 睡眠に困っている人の根本的な問題は「仕事モード(緊張モード)のスイッチが切れていないこと」にある。スイッチオフには入浴が効果的だ。
4. ビジネスパーソンの睡眠を調査した研究では、仕事で高い成果を出す人は、平日と休日で睡眠時間や起きる時間の差が少ないことがわかっている。
睡眠不足だと仕事のパフォーマンスが落ちる――。おそらく誰もが実感していることだろう。睡眠不足は酩酊状態と似ているとされており、「6時間睡眠が2週間続くと、脳のパフォーマンスは1晩徹夜した時と同程度になる」という報告もあるほどだ。
本書では、仕事のパフォーマンスに加えて、睡眠とメンタル状態、幸福度、人間関係の相関関係が指摘されている。特に強調されているのは人間関係である。研究によると、睡眠不調だと、周りのメンバーの「関わりたい」度合いが急激に下がり、チームのエンゲージメントも低下するそうだ。確かに、睡眠不足でイライラしたり、憂鬱そうな顔をしたりしている人には話しかけにくく、円滑なコミュニケーションができるとは言いがたい。
本書の著者はスリープコーチとして、計120社、累計6万5000人以上のビジネスパーソンの睡眠をサポートしてきた。もともとビジネスパーソンに筋トレを教えていたが、「働く人が一番困っているのは睡眠だ」と気づき、スリープコーチに転じたのだという。
本書はそんな著者が、一生使える快眠スキルを伝授してくれる一冊である。仕事のパフォーマンスを上げるという観点から、起床後の1時間にすべきことや、夜の過ごし方、入浴と睡眠の関係などが解説されている。
本書を読めば、よりいきいきと、生産的に働けるようになるだろう。