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  • 感謝と覚悟と敬意で、モチベーションインフラを具現化したい!~新たなステージに挑戦する“日販リノベチーム”|第3弾インタビュー

    2022年04月15日
    知る・学ぶ
    ほんのひきだし編集部 
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    ブックオーベルジュの箱根本箱(神奈川県・箱根)や、入場料のある本屋「文喫六本木」(東京・六本木)、イオンモール上尾の「Park of Tables」(埼玉県・上尾)に、図書館と地域を繋ぐイベントパッケージ「Library Book Circus」――。

    全国各地でこれら「本のある空間」をプロデュースしているのは、日本出版販売(日販)のプラットフォーム創造事業本部でプレイス創造事業に携わるメンバーです。

    2015年4月にわずか4人のメンバーでリノベーショングループ(当時)としてスタートした彼らはさまざまなプロジェクトを成功させ、事業規模は年々拡大。2022年4月1日から新設された同事業本部の一翼を担う存在にまで成長しました。

    本編では、これまで主軸となって事業を進めてきた同本部プロデュース事業チームの染谷拓郎プロデューサー、同文喫事業チームの武田建悟プロデューサー、同プレイス企画チームの野口亮リーダーの3氏に、どのような想いでこれまでの事業に取り組んできたのかをインタビューしました。

    第3弾は日販で経理などの管理系の仕事に加えて、関連会社の日本緑化企画でグリーン事業を担当してきた、プレイス企画チームリーダーの野口亮さんです。野口さんにはこれまでの経歴とともに、新たな部署でどのような取り組みをしていくのかを伺いました。

    日販プラットフォーム創造事業本部プレイス企画チーム
    野口 亮リーダー

    野口 亮(NOGUCHI RYO)リーダー
    2011年日本出版販売入社・経理部財務課配属、2014年経営戦略室業績管理チームへ異動、2018年日本緑化企画株式会社設立に伴い異動、2021年日本緑化企画株式会社取締役、同年10月1日プレイス創造事業準備室兼任。




     

    数字のプロフェッショナルを目指しキャリアを積む

    ――まずは野口さんの経歴について教えてください。

    私は就職活動の時に経理部志望と言って、日販を含めていろいろな会社を受けました。人と話すのは苦手でしたが、数字は好きでした。それで経理部に入ってその道を極めたプロフェッショナルになりたいと思ったのです。当時から終身雇用制は崩壊していくと言われていましたので、どんな会社でも通用するスキルを高めることが自分のキャリアにつながると思っていました。そういう自分の価値観があって、日販に入社し志望していた通り、経理部財務課に配属されました。

    ――会計士や税理士などを目指していたのですか。

    はい。目指していましたが、結局は道半ばで断念しました。大学時代にそう思うようになったのは、たぶん自分に自信がなかったからだと思います。それで、ちょっとだけ好きだった数学をベースにした専門的なスキルは何かと考えていました。今、振り返ると視野が狭かったと思う一方、今のキャリアに活きていますので結果的にはいい選択だったと思っています。

    ――その後に経営戦略室業績管理チームに異動されました。

    この部署は、日販の予算策定や各事業部の損益分析など、日販を事業ごとに細分化して管理するところです。その中で、私は取次事業のCVS部とネット営業部を主に見ていました。担当部署の課題を解決するために、どういう施策・打ち手があるか、その利益シミュレーションを算出していました。

    例えばCVS部について言えば、雑誌が厳しい状況にある中、コンビニエンスストア内で2~3スパンある雑誌の棚は広告的価値も高い。そこに高粗利の商品を提案してどれだけの利益を生み出すことができるか、そういったことを一緒に検討していました。

    よりお客様に近い人と仕事ができて視野が広がった感じがします。ただ、30歳に近づくにつれ、冒頭に話した通り、キャリアを求めて他の会社でもやってみたいという気持ちもどんどん大きくなっていきました。プライべートも含めてライフプランもいろいろと変わってくる年齢ですし。

     

    人生を変えた日本緑化企画への異動

    ――高鳴る気持ちが収まったのは何がきっかけですか。

    会社を辞めようかと思ったその時に、新たに設立される日本緑化企画(日緑)への異動の話をいただきました。どういう理由かは分かりませんが、本当に巡り合わせというのはあるんですね。

    日販で新たに植物の事業を立ち上げるという話は聞いていましたが、新会社ができるのであれば、管理系の人員が必要となります。今すぐに転職したいわけでもなかったので、新しい会社で何か違う仕事ができるのであれば、自分にとってもいい成長の機会と思い、まずは1年やってみようと思いました。今思うと、そう決断して良かったと思います(笑)。

    ――日緑は2018年、日販グループと、業界の先駆者であるプラントハンター西畠清順氏が代表を務める「そら植物園」による合弁会社として設立されました。植物と人がつながる企画をプロデュースするのがミッションだそうですね。

    2社の出向者の社員合わせて6人くらいの小さい会社で、私は管理担当として参画しました。両社の文化の違いに驚くとともに、相当刺激を受けました。というのも日販のルールやモノサシが通用しないんです。自分の中では常識だったことが、日緑では常識ではないことに気づかされたのです。

    また、多くの仕事が初めての事でもありました。会社設立にあたっての法人登記、メディア露出の際の原稿チェック、インタビューの調整などの後方支援業務はもちろん、最前線である営業、企画立案、提案書、施工など、どれもこれもが初めてづくし。今から振り返っても、この2018年が社会人人生で最も大変でしたし、いい経験をさせてもらいました。

    ――日緑の第1弾の事業として、東京・銀座のGinza Sony Park地上フロアに、「買える公園」をコンセプトにした「アヲ GINZA TOKYO」が2018年8月~2021年9月の期間限定店としてオープンしましたね。

    ▲「買える公園」をコンセプトにした「アヲ GINZA TOKYO」

    これは、グリーンで豊かさを届けるというテーマの下、「買える公園」というコンセプトでプロデュースした事業で日緑の看板です。公園に置いてある植物一つひとつは値付けされていて、誰もが購入できます。

    我々としては、ただ植物を売るのが目的ではなく、注目度の高い公園をプロデュースできるという広告塔としての役割を期待していました。商業施設や高級ホテル、オフィス、店舗にグリーンレンタルを導入してもらったり、空間設計のプロデュースを求められたり、そういう新たな仕事につなげる狙いでした。

    私自身は業務支援や管理系に特化していましたが、運営していた約2年間、週4回朝7時~10時、植物に水やりしていました。真夏は本当に汗だくの作業で苦労しましたが、生物を扱うには愛情を注ぐのが大事だということを学びました。

     

    グリーンレンタル解約率1%未満の理由

    ――その後の事業展開については。

    私たちは企画会社として、各クライアント企業の課題解決のためにグリーンを提案するというミッションを掲げています。「人が集まる場をつくりたい」「わいわい話しあえる場をつくりたい」「優秀な学生を確保したい」というオーナーの意図を考慮し、導線や緑視率などさまざまな要素を総合的に考えてオフィスのグリーン化を提案するのが日緑のストロングポイントです。

    だからこそ、グリーンレンタルがストックビジネスとして成立し始めています。どこの会社も解約されづらいと言われますが、日緑の解約率は1%未満です。グリーンを通じて価値のある場所を提案しているからこその成果だと思います。

    ▲文喫 六本木にも導入されたグリーンレンタル

    ――コロナ禍の影響はいかがですか。

    確かに在宅ワークの導入で、全体的にみればオフィスという場所は圧縮されつつあります。それでもオフィスを居心地よい場所にしたいという企業がほとんどです。ですので、圧縮されてはいますが、オフィスづくりにおける坪あたりの単価は上昇しています。緑視率の向上は生産性が高まったり、リラックス、ストレス軽減の効果があったり、そういうエビデンスも示して提案することで新たに契約していただく企業も増えています。

     

    多世代交流、社会参加、学び、楽しみが享受できる街づくりを目指す

    ――2021年10月からプレイス創造事業準備室を兼任し、2022年4月からはプラットフォーム創造事業本部プレイス企画チームのリーダーとなりました。

    日販では「生活者に近づく」という考え方にシフトしていく中、日緑の領域においても生活者の意図を汲んでそうした場をつくっていくという構想がありましたので、そこがリンクしているからこそ、私はプレイス創造事業準備室の兼任となったと思います。プレイス企画チームでは、地方創生をテーマに、エリアごとに特化・カスタマイズした場づくりを行政に提案していきたいと考えています。

    図書館や公園といった公共的文化プレイスが、生活者が豊かな時間を過ごすのに必要だと思っています。それを私たちは“モチベーションインフラ”と呼んでいて、そうした場でまとまった豊かな時間を提供していきたいです。

    ――最後に一言お願いします。

    これまで経理部や経営戦略室で、ひと・もの・かね・情報は経営資源で投資効果など数値的な面からの考え方を学びました。日緑に行ってから今日までは、ひと・もの・かね・情報に触れることは、ものすごい価値のあることだと気付かされました。初めて会う人からは新しい気付きや学びがあり、そうした人の良質な情報に触れることでさらなるアイデアにつながっていきます。それによって、ヒトはどんどん質の高い経営資源になっていきます。

    私たちがモチベーションインフラで体現したいことも同じで、人との新たな出会いが新しいビジネスにつながったり、そこで得られた良質な情報がさらなる企画・アイデアにつながったりと、人と触れ合うことでしか経験できない場をつくっていけたらと思います。

    私の昇進試験の面接の時に、会社経営にとって何が必要かと問われて、とっさに出てきたのが「感謝」と「覚悟」と「敬意」という言葉でした。自分では勝手に3Kと呼んでいるのですが、日緑での経験を経てこの3つさえあれば大丈夫だと思えたのです。今もこの言葉を胸に、新たに出会う人たちと接し、新しいアイデア・気付きをいただきながら、モチベーションインフラを具現化していきたいと思っています。

     

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