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突然ですが、コロナ禍下でひそかに注目されているスポーツがあります。そのスポーツとは「ゴルフ」です。
経済産業省の調査によると、ゴルフ練習場・ゴルフ場の利用者は、2021年以降どちらもコロナ禍前と比べて増えているそうです。三密を回避しながら運動できるという、今のニーズにぴったりのスポーツとなりました。
しかし、「ゴルフは難しい」「なかなか上手くなれない」と、興味はあっても、始めるには少しハードルが高いイメージもあります。
そんなあなたにおすすめの一冊が『うで体ゴルフ・あし体ゴルフ』です。
本書の著者は、2021年に開催された東京オリンピックで、ソフトボール日本代表のトレーナーとしても活躍された体のスペシャリスト・鴻江寿治さんです。著書の数あるメソッドの中から、今回は「腕」と「脚」を基準にした体の使い方のタイプの診断方法とそれぞれのタイプから導かれた、自分に適したスイング方法についてご紹介します。
上手くなることで、よりゴルフが楽しめることは間違いありません。それでは、本の中身に触れてみましょう。
A:倒れ込むように深く前傾し、腕を比較的まっすぐに伸ばしながら押す。体を前傾させるので頭が壁に近くなる。
B:上体を起こして胸と壁を密着させるようにして押す。上体と壁が近いので、体の前傾角度は浅めで、腕は曲がった状態となる。
上の画像のAとBのうち、どちらが力を出しやすい姿勢でしょうか。
これは「無意識(本能的)に腹筋と背筋のどちらで力を出しているか」を区別しています。Aの押し方は腹筋を主に使う〈うで体〉、Bは背筋を使う〈あし体〉というタイプに分類されます。
AとBとの押し方の違いは、「骨盤の向き=骨格のねじれ」によって起こると鴻江さんは言います。
鴻江さんは、プロ野球選手の菅野智之さんや千賀滉大さん、ソフトボールの上野由岐子さんなど、さまざまなスポーツの選手たちのスポーツトレーナーを務めてきました。その一環で、選手たちと一緒に体の使い方を追究し、スポーツに特化した理論を構築していきました。
その最中に鴻江さんが気づいたのは、「トップアスリートに近づくほど、リズムを『腕』で取るか『脚』で取るかキレイに分かれる」ということでした。そして、“その違いは骨盤の向きによって生まれる”とつきとめたのが、「うで体・あし体理論」です。この発見は、鹿屋体育大学(鹿児島県)の最新鋭の設備による研究でも証明されている理論として、プロゴルファーをはじめ、多くのスポーツ選手に支持されています。
それでは、この「うで体・あし体理論」をゴルフスイングに当てはめるとどうなるのでしょうか。
先述したように、「うで体」は腹筋、「あし体」は背筋の力を主に使います。
その理論に基づくと、「うで体」は、バックスイングからインパクトまでが勝負。腹筋をメインにクラブを左手で引き下ろし、ローフェードを打つイメージで練習すると一番効率的な体の使い方になります。
「あし体」は、「うで体」とはまったく逆のインパクトからフォロースルーまでが肝心。バケツの水をフォロースイング側に放り投げるように背筋と地面反力を使うイメージ。右手の平でボールを押し込んでいけるようになると無理なくラクに飛ばせるようになります。
「ゴルフを楽しみたい」「早く上達したい」「もっともっと飛ばしたい」……本書を片手に、自分のタイプに合う方法でアプローチすれば、あなたの夢が現実となる日も近いでしょう。
本書では、今回記事に載せきれなかった詳細なスイングイメージとそれを身につけるための練習方法やラウンド中の実践方法、そのほか自分の体に合うクラブ・ウェア・シューズの選び方まで、写真やイラストたっぷりで紹介しています。
ゴルフ日和が続く春におすすめの一冊です。