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1.仕事でも生活でも、言葉による説明力で得られる結果の9割が決まるといっても過言ではない。
2.数十分間に及ぶ説明をする際には「アウトライン」の型が有効だ。ポイントフレーズは「全体の流れは●●。今は▲▲。本日は■■までいきましょう」である。
3.最後まで前のめりに話を聞いてもらいたいときは「欠如アピール」の型を使おう。これは、足りないものを埋めたくなる心理を利用した型だ。
説明上手な先輩のテクニックをまねしてプレゼンしたのに、「話が長くてわからない」と言われてしまった。「結論から話す」を意識して意見を述べたのに、うまく伝わらなかった――。そんな経験はないだろうか。
ビジネスパーソンに「説明」のノウハウを教えている著者によると、説明の組み立て方は、伝える目的やシチュエーションによって異なる。確かにその通りだとは思うのだが、具体的にどうすればよいのかと問われると、多くの人は答えに窮するだろう。本書は、そんなあなたを救ってくれる、説明本の決定版ともいえる一冊だ。
本書で紹介されるのは、日常会話から、会議やプレゼン、交渉、講義、指導といったシーンに至るまで、さまざまな目的に合わせた80の「説明の型」である。著者は、業界最難関といわれる駿台予備学校の採用試験に当時最年少で合格し、カリスマ講師として絶大な人気を誇った犬塚壮志氏だ。現在は、ビジネスパーソンに説明のノウハウを教えながら、大学院で認知科学を研究している。
そんな著者の経験と認知科学の知識にもとづく解説は、シンプルでありながら、思わず「なるほど!」と膝を打ちたくなるものばかりだ。しかも話し方だけでなく、メールや資料作成で使える「型」の具体例も紹介されており、とにかく実践的である。各型の紹介はイラストや図解を使った4ページ構成でまさに「図鑑」の体裁だが、シーンごとに分類されているので、「辞書」としても使えそうだ。常に手元に置いておきたい、ビジネスパーソン必携の書である。