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1.どんな仕事も「手順書」をつくることから始めよう。ゴールまでのステップを細かく書き出し、それぞれに「誰がやるか」と「締切」を明確にする。
2.「なる早で」と頼まれても焦ることはない。無理のない期限を伝え、相手とすり合わせよう。
3.日付や時間を間違えないようにするには、カレンダーに予定を入れるとき、日時が確認できる情報源をあわせてメモするとよい。誰かと会う約束をしたときには、そのやりとりをカレンダーのメモにコピペしておく。
「仕事術」というと、プラスの部分をさらに伸ばして、デキるビジネスパーソンを目指すような響きがある。しかし本書の「仕事術」はひと味違う。マイナスからゼロに引き上げて、仕事のスタートラインに立つことを目標としている。「会社に行くだけで精一杯」「上司に怒られないか、いつもビクビクしている」「ケアレスミスばかりで落ち込む」。そんな、毎日しんどい思いをしている「要領のよくないビジネスパーソン」に救いの手を差し伸べる一冊である。
著者、F太氏と小鳥遊氏も、自身を「要領がよくない」と思い込み、紆余曲折の社会人人生を歩んできた。しかしそんな2人が断言するのは「要領のよし悪しは、まわりの人間の評価で簡単に変わる」「『やり方』で仕事への苦手意識はなくせる」ということだ。実際F太氏は、自分の仕事ぶりは変わらないのに職場によって評価が変わる体験をした。小鳥遊氏は、タスク管理ツールを駆使することで、ストレスフリーな働き方を実現した。
本書が最初に提案するのは、仕事のステップを細かに書き出す「手順書」の作成だ。タスクに名前をつけて、手順と担当者と締切を書く。「わざわざ書かなくても」と思うくらい小さなことまで書き出せば、やるべきことが視覚化され、落ち着いて取り組めるようになるのだ。
本書には、「会社で無理なく働いて、結果を出す」ための知恵が詰まっている。「要領がよくない」と悩む方はぜひ手にとってほしい。仕事のやり方をほんの少し変えるだけで、自信がつき、周りの評価も変わるはずだ。