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1.人は、伝えてもらわないとわからないものだ。言葉だけでなく態度や表情も含めて、うまく伝える必要がある。
2.伝わるためには「伝わる構造」を理解したうえで、「伝わる技術」を習得し、さらに「実践(行動)」しなければならない。
3.「伝わる技術」の1つに「比較の法則」がある。比べることで、それぞれの違いや魅力がよくわかるようになる。
4.そもそも、人に何かを伝えることは難しい。この前提を理解したほうが、わかりあえる部分が増えるのではないだろうか。
伝えたいのに伝わらない。これは人の永遠の悩みといってもよいだろう。自分の説明の仕方が悪いのか、はたまた相手の理解力が足りないのか。お互いに責任を押し付け合うように、「わかりあえない」と嘆く場面は日常的に目にする光景だ。
そんなとき、うまく「伝える」ことにフォーカスして解決しようとすることが多いが、本書は一味違う。自分を主語にして「伝える」のではなく、相手を主体にして「伝わる」を目指すというのだ。そのために、「わかってもらうのは難しい」という前提からスタートする。相手と自分は違う人間だ。同じ説明への感じ方も違えば、見ている世界も違う。そのことを理解してこそ、「わかりあえる」部分が増えるのではないかと呼びかける。
本書は、「伝える」ことに四苦八苦してきた著者が、「伝わる」とはどういうことかを考え、学び、実践してきたことの積み重ねから生まれた。だからこそ、伝えることに苦手意識を感じ、自分には無理だと思っている人の気持ちにも寄り添い、誰でも取り入れられる「伝わる技術」を紹介している。身近なたとえを交えながら、やわらかい口調で書かれており、読みやすく納得しやすい。
伝えたいことが相手にちゃんと伝わる。それだけで、仕事でもプライベートでも、コミュニケーションが円滑になるだろう。プレゼンテーションから雑談まで、伝え方に悩む方にこそお勧めしたい。