'); }else{ document.write(''); } //-->
1.ブランドは「本気で未来への約束ができるか」という本気度が問われている。
2.いまやマーケターが考えるべき対象は「市場・経済」だけではなくなった。マーケターは、技術、文化、社会、環境などとの相互作用のもと、それぞれのテーマや課題、それに携わる人々との関係をつくっていくことが求められている。
3.世界全体の消費者のうち約40%を占めるといわれるZ世代は、SNSのつながりすぎによる孤独などから「メンタルヘルス」の問題を抱えている。
要約者は地域のコミュニティで、ミレニアル世代やZ世代の人と話す機会がある。Z世代とは、一般的に1990~2000年代終盤までに生まれた世代を指す。本書で著者が指摘しているように、十把一絡げに特定の世代を語ることの危うさを承知のうえで、あえていうならば、彼ら・彼女らはどこか「寂しがりや」の面がある。同時に、政治や環境といった大きな物語に疲れているようにも感じられる。
Z世代の特性に寄り添いながら、企業はどのように顧客との関係性を築いていけばよいのだろうか。こうした課題に対し、世界のマーケティングの「いま」と「未来」を提示してくれるのが本書だ。
第1章ではマーケティングを取り巻く社会の現状と課題について、第2章ではZ世代の特徴と彼らが抱える問題についてわかりやすく解説されている。また第3章ではマーケティングの主要な潮流が「コミュニティ」「デジタルキャンプファイア」「メタバース/マルチバース」など13の切り口で紹介されている。そして巻末では『Z世代に支持されているブランド60』が掲載されているという充実ぶりだ。
読み進めるにつれ、世界的な消費者インサイトをどう読み解くのか、それをもとにマーケターは何をすべきなのかが見えてくる一冊だ。マーケティングの新たな可能性にふれたい方にぜひ手に取っていただきたい。