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1.「とりあえず調査」はしない。「ターゲット」と「セールスポイント」を絞り込むために、まずは仮説を出す。
2.顧客の調査はペルソナを精緻化した上で、インサイトを発見し、顧客の行動につながる施策に落とし込む。
3.競合を調べるときは、カテゴリが異なる競合に目を向けて売れるヒントを見つける。
4.自社の歴史をひも解き、本質的な価値と存在意義を知ることにより、競合に真似できない商品をつくる。
知りたいこと、わからないことがあったらとりあえずググる。要約者にとって、調べることは仕事の中であまりに当たり前で、これまで「調べ方」について学ぶ機会はなかった。思いつくまま調べ、目についた気になる情報を興味の向くままに芋づる式で集めるのが常だった。すると、情報はどんどん集まる一方、肝心なことはわからないままという状況に陥ることがしばしばあった。
著者は、「とりあえず調査するという考え方を徹底的に捨てなさい」と戒める。その言葉が強烈に印象に残り、普段の「調べ方」を見直してみなければと、思わず姿勢を正した。
電通のマーケティング部門で10年以上にわたり、ヒットをつくる「調べ方」のノウハウを積み重ねた著者が、毎年同部門の新人教育プログラムにも使われている内容を詰め込んだのが、500ページ超の本書である。
リサーチについて知っておくべき幅広い知識のほか、すぐに活用できる実践的なテンプレートも含まれている。専門用語一つ一つに丁寧な解説が加えられ、いくつもの会社の具体例も載っている。教科書にして辞書でもあり、事例集でもあるのだ。
著者はうまく調べられるようになるまで5年以上を要したそうだ。だからこそ、日々リサーチを行う多くの人が、同じ苦労をせずに短期間で「調べ方」を習得できるよう本書を書いたという。
「世の中に必要とされる、売れる商品、サービスをつくりたい」。ヒットをつくる喜びを味わいたい人や「とりあえずググる」が習慣になっている人は、とりあえず本書を手にしてほしい。