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  • ONLINEシンポジウム「教育の急激なデジタル化の問題を考える」:東大・酒井教授と国際ジャーナリストの堤氏が対談

    2021年12月22日
    知る・学ぶ
    ほんのひきだし編集部 
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    文字・活字文化推進機構と出版文化産業振興財団は12月24日(金)、GIGAスクール構想や教育のICT化など公教育の現場で急速に進むデジタル化が子どもにどのような影響を与えるかなどをテーマに議論するONLINEシンポジウム「教育の急激なデジタル化の問題を考える」を開催し、YouTubeで配信します。視聴は無料で、事前申し込みも不要。同日18:00から約1か月間、視聴できます。

     

    第1部は『デジタル馬鹿』著者へのインタビュー

    同シンポジウムは2部構成。第1部は『デジタル馬鹿』(花伝社)の著者で、認識神経科学の専門家のミシェル・デミュルジェ氏へのオンラインインタビューです。世界中の1,800点余りの文献を元に科学的に実証されたデジタルの悪影響の数々を明確に提示した同書は、2019年度フェミナ賞(フランス)を受賞し、フランス国内でベストセラーに。その著者に緊急インタビューした模様を配信します。

    ミシェル・デミュルジェ氏
    1965年生まれ、専門は認識神経科学。フランス国立学術センター研究員、同国立衛生医学研究所所長を歴任。米国に約8年間滞在、マサチューセッツ工科大学やカルフォルニア大学など多くの大学で研究。著書に『テレビ・ロボトミーーテレビの影響に関する科学的な真実』、『アンチ食事療法、健康的に痩せる』など。

    デジタル馬鹿
    著者:ミシェル・デミュルジェ 鳥取絹子
    発売日:2021年06月
    発行所:花伝社
    価格:2,200円(税込)
    ISBNコード:9784763409720

     

    第2部は東大・酒井教授と国際ジャーナリスト・堤氏の対談

    第2部では、デジタル教材偏重が学びに及ぼす影響を脳科学の観点から明らかにした酒井邦嘉氏(東京大学大学院総合文化研究科教授)と、安易なDX推進のはらむ危険性に警鐘を鳴らす国際ジャーナリストの堤未果氏による緊急対談を開催(12月17日収録)。

    対談の中で酒井氏は次のようなメッセージを発信しています。

    「紙とデジタルをバランスよく使い分けると言うのはやさしいが、基本的な考えとしては紙が主でデジタルは従ということを明確にしたほうがいい。むしろアンバランスにしましょうと言った方が伝わる気がします」

    「今日はデジタル化の話だけでしたが、次に来るのは間違いなく『脳とAI』の問題。AIを教育に入れるのは是か非かとか、シンギュラリティというものが本当にあるのかどうか、私はないと断言していますが。教育がAIに振り回されるという近未来は容易に想定できます。そういう議論を皆さん一人の市民としてよく考えてほしい」

    酒井邦嘉氏
    1964年、東京生まれ。1987年、東京大学理学部物理学科卒業。同大学院理学系研究科博士課程修了後、同医学部第一生理学教室助手。ハーバード大学医学部リサーチフェロー、マサチューセッツ工科大学客員研究員。1997年、同大学院総合文化研究科助教授・准教授を経て2012年より現職。専門は、言語脳科学と脳機能イメージング。著書に、『言語の脳科学』『科学者という仕事』『科学という考え方』(以上、中公新書)、『脳を創る読書』『考える教室』(以上、実業之日本社)、『脳の言語地図』(明治書院)、『芸術を作る脳』(東京大学出版会)、『チョムスキーと言語脳科学』(集英社インターナショナル新書)など。

    チョムスキーと言語脳科学
    著者:酒井邦嘉
    発売日:2019年04月
    発行所:集英社インターナショナル
    価格:946円(税込)
    ISBNコード:9784797680379

    また、堤氏は「全世界が新型コロナウイルスというパンデミックを経験したことで、教育とは何だと一斉に立ち止まって考えさせられました。ある意味、今はすごい、チャンス。こういうことは一度もありませんでした。デジタルは文明を変えるほどこれから加速し、デジタル化は止められない。そういう中で、デジタルネイティブの子たちに、スピードと効率ではないところに人生の価値があったり、大人になって役に立つものが退屈や無駄の中にあるということをどう伝えていけるかどうか。そこがキーワード」と述べています。

    堤未果氏
    東京都生まれ。ニューヨーク州立大学国際関係論学科卒。ニューヨーク市立大学大学院国際関係論学科修士号。国連、米野村證券などを経て、米国と日本の政治、経済、医療、教育、農政、公共政策、エネルギーなどをテーマに、取材現場と公文書による調査報道で活躍中。著書に『報道が教えてくれないアメリカ弱者革命』(黒田清・日本ジャーナリスト会議新人賞、新潮文庫)『ルポ 貧困大国アメリカ』(三部作、岩波新書)で中央公論新書大賞、日本エッセイストクラブ賞受賞。『日本が売られる』(幻冬舎新書)、『沈みゆく大国アメリカ』(二部作、集英社新書)、『政府は必ず嘘をつく』(二部作、角川新書)、『社会の真実の見つけかた』(岩波ジュニア新書)他著書多数。

    デジタル・ファシズム
    著者:堤未果
    発売日:2021年08月
    発行所:NHK出版
    価格:968円(税込)
    ISBNコード:9784140886557

    ONLINEシンポジウムの視聴はこちらから。




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