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1. 集中力と発想力、記憶力を高め、メンタルを整える。そうして自信をつけ、自分の脳をレベルアップさせるための方法は、体を動かし、運動をすることだ。
2.現代人の脳は、サバンナで生活していた時代のヒトの脳から進化していないため、体を動かすと脳からごほうびであるドーパミンが与えられ、力を発揮できるようになる。
3.脈拍が上がり、適度な疲労感を感じられるものであれば、どんな運動をしても良い。運動は競うものではなく、自分なりに楽しめればそれで良い。
子どもたちにも早い段階からスマホやタブレットに触れさせて、使い方や知識を学ばせておきたいと考える人も多いのではないだろうか。実際に、小学校でもタブレットなどを駆使した教育が積極的に取り入れられるようになっている。しかし、大ベストセラーとなった『スマホ脳』の著者が本書で繰り返し述べていることは、そうした世間の潮流とは異なる。その主張は極めて明快な一言であり、「運動をしよう、そうすれば脳は確実に強くなる」というものだ。
『スマホ脳』と同様に、本書では、現代人の脳が狩猟採集生活の時代から進化していないために、スマホやタブレットのある生活に上手く適応しきれないことが説明されている。それだけではなく、脳が備える機能を有効活用するために、体を動かし、運動することの利点が詳しく科学的に解説されている。
脳の力を高めて集中力や発想力を強化したり、メンタルを整えたりするために、脳トレなどで脳を直接トレーニングするのではなく、体を動かすほうが効果的だとする考え方は、意外に感じられるかもしれない。しかし、卓越した結果を残すスポーツ選手が、人一倍高い集中力を発揮し、強い精神力を備えていることを考えると、納得できるのではないだろうか。
何より、自分で運動する習慣を身につけると、実感できるようになる。本書は、子どもの育て方の参考になるだけでなく、大人の生き方を変え、成功に近づく方法を知るためにも、大いに参考になるだろう。