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1.日本映画界の巨匠・黒澤明監督は大物役者や下っ端スタッフの区別なく心配りする人物だった。チームが最高のパフォーマンスを出せるようにすることが真のマネジメントである。
2.超短納期の仕事をダジャレで乗り切ったコピーライターのひすいこたろうからは、正念場の乗り越え方を学べる。
3.締め切り前日に描き上げた原稿を編集者の不注意で紛失された赤塚不二夫は、顔面蒼白の編集者を思いやる行動を取った。これが本当の優しさである。
人生に挫折と失敗はつきものだ。だからこそ失敗やトラブルをうまく避ける方法や逆境を乗り越える方法を知りたくなる。そんなときにぜひおすすめしたいのが本書だ。大谷翔平選手がプロ入り後初のキャンプに持ち込んだ愛読書でもあると聞けば、ますます興味が湧く。
著者は子供の頃から「名言・金言集」の類を好んで読んでいたという。大人になってからは、ビジネス書や自己啓発書から、ピンチで役立つエピソードを手元に書き記してきた。本書はその中から厳選を重ねたエピソードで構成されている。しかも、クイズ王の著者ならではの「クイズ形式」で、一流の人たちの成功のエッセンスを楽しく学び、心に刻めるというから面白い。
紹介されるエピソードは、イチロー、ピカソ、赤塚不二夫、マグロ船の船長など、バラエティ豊かだ。著者自身は本書を「雑学本」として位置付けているようだが、収録された話からの学びは雑学以上の価値があると感じた。
楽しみながらパラパラとページをめくっていくこともできるが、気になるエピソードをじっくり味わうことをおすすめする。要約者は、自分と一流の人たちのものの考え方や人との接し方、スタンスに根本的な違いがあることに気づくことができた。ものごとがうまくいく方法がわかれば、日々の言動を修正することができる。そうすれば、おのずと結果はいい方向に変わっていくにちがいない。壁に突き当たった時の指南書として手元に置いておくべき一冊だ。