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1991年に刊行され、現代文の名参考書として知られる、遠藤嘉基、渡辺実著『着眼と考え方 現代文解釈の基礎〔新訂版〕』。10月11日(月)にちくま学芸文庫より発売予定ですが、このほど、8,000部の発売前重版が決定しました(当初の初版部数は9,000部)。
これは、文庫化発表直後から予想を上回る予約注文が集まったことがきっかけ。本書はベストセラーとなっている読書猿さんの『独学大全』の中でも取り上げられて注目を集めていましたが、現在は、新刊書店での入手は困難となっていました。
今回のちくま学芸文庫版には読書猿さんの解説も付いており、読書猿さん自身のTwitterで告知されるやいなや、読者や書店からの予約注文が殺到する事態となっています。
みなさま、長らくお待たせしました。
遠藤 嘉基、渡辺 実 著『着眼と考え方 現代文解釈の基礎』がちくま学芸文庫で復刊します。https://t.co/DVFC2gfUau
— 読書猿『独学大全』11刷 合計20万部(紙+電子) (@kurubushi_rm) August 25, 2021
『着眼と考え方 現代文解釈の基礎〔新訂版〕』は、「文章を読む」とは書かれた言葉の何を拾い上げ、それらをどう関係づけることなのか、数々の小説や評論を題材に重要な箇所をどのように見分けるかを、実演を織り交ぜながら徹底的に解説した一冊。著者の遠藤嘉基さんと渡辺実さんは、ともに京都帝国大学文学部を卒業し、京都大学名誉教授を務めた国語学・国文学の大家です。
文庫化を担当した編集担当の金子千里さんは、「小説は、『羅生門』『山月記』『こころ』など高校教科書でおなじみの作品も多数収録しているので、高校生もぜひ手に取ってみて、いまの参考書にはない“濃さ”を感じていただきたいです。また、目次が、解釈上のポイントごとに編成されているので、大人がコツコツ積み上げてトレーニング的に学んでいくことにも適しているかと思います」と語っています。
最近では、本書と同様に長年読み継がれてきたものの、長らく品切れとなっていた英作文学習の名著『伝わる英語表現法』の復刊が発売当日に重版となり話題に。また「なぜ」「何を」どのように学ぶかについて書かれた『独学大全』も大ヒットとなっています。コロナ禍やリモートワークの増加によって、「学び直し」の機運も高まっているいま、こうした名著を手に取ってみてはいかがでしょうか。