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1.お金の役割は「人と人が価値を交換する、あらゆる活動の媒体になること」である。
2.モノやサービスをお金に交換できるという約束ができたからこそ、熱心に努力する人や才能を発揮する人が飛躍的に増え、文明社会の発展が加速した。
3.買うものは、意識的に選ぼう。すると、好きな未来が近づいてくる。
4.投資の観点から世の中を見てみると、自分がどんな仕事をして、どんな人生を送りたいのか、そのイメージが明確になるはずだ。
もっと早く知りたかった。本書の内容こそ義務教育で教えてもらいたかったものだ。
本書は、投資家である著者が、子どもから大人になる途上の「14歳の自分」に向けて、お金に関する知識を教える本だ。14歳に向けたやさしい語り口で書かれているので、非常に読みやすい。しかし内容は極めて本質的だ。
要約者の10代~20代を振り返れば、ほしいと思ったものがあれば衝動的にお金を使うことが多かったことを覚えている。もちろん、お金は貯まらなかった。買ったものも結局すぐに使わなくなったり、かえって空虚さを感じたりすることも多かった。
著者は、お金を使う際に「意思をめぐらす」意識を持つようにすることを提案する。本当にほしいのか、なぜあの商品ではなくこの商品なのかを考え、なんとなくではなく、意思を持って買おうということだ。そして、「お金は未来をつくる投票券であるという意識を持とう」と説いている。自分にとって望ましい未来を思い描き、その未来に近づきそうな商品やサービスを選ぶということだ。
14歳のときにこういった話を聞く機会があった人はそう多くはないだろう。お金に関する教育は家庭でも学校でも明らかに不足している。これは年齢を重ねてからも同様だ。お金についてどこまで理解できているだろうか。お金のパワーを味方につけられるリテラシーは果たしてあるだろうか。14歳のみならず大人のあなたにとっても、お金との付き合い方を考え、より良い人生を送るために、本書はきっと役立つだろう。