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  • 「あなたのため」は実は「自分のため」?言われて心がモヤっとする“ずるい言葉”への対処法【総合4.0】

    2021年07月31日
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    あなたを閉じこめる「ずるい言葉」
    著者:森山至貴
    発売日:2020年08月
    発行所:WAVE出版
    価格:1,540円(税込)
    ISBNコード:9784866213033

     

    『あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』の要点

    1.日常生活の中で、自分が悪いわけではないのに丸め込まれてしまった気がして、モヤモヤしたことはないだろうか。本書の目的は、言い返せないような「ずるい言葉」を相手が使っていることを見抜いて、正しく言い返す手がかりをお伝えすることだ。

    2.「あなたのためを思って言ってるんだよ」という言葉は、なにが「あなた」にいいのかを説明できないのに、他人の行動をしばるために利用されることがある。

    3.「どちらの側にも問題があるんじゃないの?」という言葉の裏には、「なにもせず正しい人になりたい」という感情が隠れているのかもしれない。

     

    『あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』レビュー

    よく聞くせりふだけれど、言われるとなんだかモヤモヤする。だけど、そのモヤモヤをうまく説明できなくて、結局丸め込まれてしまう。そんな経験はないだろうか。本書は、そんな「ずるい言葉」に正しく言い返すための、社会学者の著者による処方箋だ。

    要約者は「いちいち取り合っていたらそいつと同じレベルになっちゃうよ」という「ずるい言葉」の解説に興味を引かれた。私が中南米を旅していたとき、現地の人に「Chino(スペイン語で中国人もしくはアジア人を意味する)」とニヤニヤしながら言われたことがあった。後で日本にいる友人に「何か言い返した方が良かったかな?」と話すと、「相手をしたらそいつと同じレベルになるよ」と言われた。これにモヤモヤしたのだ。しかし、そのモヤモヤがどこから来ているのか説明できなかった。

    これに対して著者は、からかいに対する抗議はからかいと同じではない、「いちいち取り合う」ことは当然だし、抗議する人を「いちいち支えること」も必要である、と説明している。「そうだ、これがモヤモヤの正体だったのだ」と思わず膝を打った。

    このように、本書はよく聞く「ずるい言葉」に対して、誠実な反論を加え、モヤモヤを解消してくれる。それと同時に、「ああ、自分もずるい言葉を使っている」とギクリともさせられた。「ずるい言葉」を超えて、もっと「正しく」ありたいと願うすべての人に、一読していただきたい内容だ。

    あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』のもっと詳しい要約はこちらで公開中! 〉〉

     

    『あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』が気になる方におすすめ

    よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑
    著者:大野萌子
    発売日:2020年08月
    発行所:サンマーク出版
    価格:1,540円(税込)
    ISBNコード:9784763138019

     




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