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  • 『ケーキの切れない非行少年たち』続編 “その先”にあるべきサポートとは【総合3.8】

    2021年07月17日
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    どうしても頑張れない人たち
    著者:宮口幸治
    発売日:2021年04月
    発行所:新潮社
    価格:792円(税込)
    ISBNコード:9784106109034

     

    『どうしても頑張れない人たち』の要点

    1.「頑張ったら支援します」「やる気のある人を応援します」といった言葉は、頑張れない人たちを突き放したり見捨てたりする厳しい言葉となりえる。頑張れない人には、認知機能が弱い、自己実現欲求以前の欲求が満たされていないなど、本人の意思以外の理由があるかもしれない。

    2.本人が「頑張りたい」と思っていても、周囲の何気ない声かけでやる気を削いでしまったり、支援者が本人の意向を無視して頑張らせなかったりして、結局本人が不幸になってしまう場合もある。

    3.頑張れない人でも、本人の特性に沿った支援をし続ければ、強みを引き出すことは十分可能だ。

     

    『どうしても頑張れない人たち』レビュー

    児童精神科医として精神科病院や医療少年院での現場経験が豊富な著者は、70万部超のベストセラーとなった前著『ケーキの切れない非行少年たち』で世の中に問題提起をした。本書はその続編として、前作で書ききれなかったことやその先にあるべき支援、適切な支援につなげるための知識とメソッドについて書かれている。

    自己責任論がまかり通っている現代。頑張っている人なら応援する、できない人はもっと努力すべし、というのが多くの人の常識だろう。たしかに頑張っている人は応援したくなる。たとえば、テレビの特集でアスリートが努力している姿を見ると感情移入し、ファンになることも多い。

    しかし著者は、そうした風潮に待ったをかける。頑張る人が賞賛される陰で、頑張りたくても頑張れない人たちは確実に存在するし、そういう人たちこそ本来は応援・支援しなくてはならないのではないだろうか、と。しかも、このような人たちが助けを求めることはほとんどない。

    現場を知る著者だからこそ、頑張れない人たちの本音や支援者の葛藤などについても丁寧に書いている。支援には誰にでも当てはまる正解があるわけではないし、すぐに結果が出るわけでもない。もしかしたら、結果が出ずに諦めてしまうこともあるかもしれない。しかし、気づかれにくい問題だからこそ、真に支援すべき人たちに目を向ける必要がある。そんな現実に気づかせてくれる一冊だ。

    どうしても頑張れない人たち』のもっと詳しい要約はこちらで公開中! 〉〉

     

    『どうしても頑張れない人たち』が気になる方におすすめ

    ケーキの切れない非行少年たち
    著者:宮口幸治
    発売日:2019年07月
    発行所:新潮社
    価格:792円(税込)
    ISBNコード:9784106108204

     




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