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  • 教育YouTuber・葉一が教える主体的学び!もう悩まない「自宅学習力」の育て方

    2021年07月01日
    知る・学ぶ
    ライター 成相裕幸
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    新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言は、教育現場を一変させました。全国一斉休校、慣れないリモート授業、習熟度の確認、成績評価といった対応が慌ただしく迫られる状況下で、生徒の学習の遅れが懸念されました。そこで注目を集めたのが、学習ドリルなどを用いた自宅学習です。

    そういった中、教育YouTuberの葉一さんによる『塾へ行かなくても成績が超アップ! 自宅学習の強化書』が昨年12月に刊行され、早くも16万部を突破しています。

    今回は、学力アップだけでなくさまざまな効用があるという「自宅学習力」について、著者の葉一さん、編集を担当したフォレスト出版の石黒洋記さん、営業を担当したセールス&マーケティングカンパニーの鈴木良明さんに聞きました。

    自宅学習の強化書
    著者:葉一
    発売日:2021年01月
    発行所:フォレスト出版
    価格:1,540円(税込)
    ISBNコード:9784866801155

     

    今回取材にご協力いただいた方

    著者 葉一さん

    はいち。教育YouTuber。2児の父。東京学芸大学卒業後、営業マン、塾講師を経て独立。「塾に通えない生徒が、自宅で塾の授業を受けられる環境をつくりたい」という想いから、2012年6月、YouTubeチャンネル「とある男が授業をしてみた」の運営を開始する。授業動画はすべて無料で、小中高生の主要教科とその単元を広くカバーしており、これを活用して自宅学習で志望校に合格する生徒が続出。親切、丁寧で頼りがいのあるキャラクターと簡潔明瞭な授業動画で人気を博す。チャンル登録者数は151万人、動画累計再生回数は4億回を超える(2021年6月現在)。著書に『合格に導く最強の戦略を身につける! 一生の武器になる勉強法』(KADOKAWA)などがある。

    (写真左から)
    フォレスト出版
    クリエイティブカンパニー出版局編集部 石黒洋記さん
    セールス&マーケティングカンパニー COO 鈴木良明さん

     

    塾にはない自宅学習のノウハウ伝えたい

    ――コロナ禍による学校の臨時休校で、小中高生の学習の遅れが懸念されました。『自宅学習の強化書』はまさに時宜を得た書籍となりましたね。企画はどのように立ち上がったのですか。

    石黒 昨春の全国一斉休校により学校にも塾にも行けない子どもがいた中で、自宅学習の重要性が増していくのではないかと思いました。そこで、YouTubeで子どもたちに無料で授業をしている葉一さんが、著者としてもっともふさわしいのではないかと考え、出版のご相談をさせていただきました。

    葉一  当時、10社以上の出版社から書籍の打診があったのですが、その中で本当に「この本を出したい、僕に書いて欲しい」という石黒さんの思いが伝わってきて、その熱意に負けました。「対著者」としてでなく、同じ目線で話をしてくださることも大きかったですね。

    僕自身、小さいときに学習塾に行ったことはなく、自宅学習で学力を伸ばしました。ただ、塾が悪いと思っているわけではなくて、自宅学習でできるならお金の負担も減りますし、親子でのコミュニケーションの幅も広がる。そのノウハウを「子どもたちに伝えられたら」と思っていました。

    ――本書は8章構成で、勉強法の見つけ方からテスト対策、集中力のつけ方など、自宅学習に必要なスキルが簡潔に、読みやすい形で網羅されています。見開き2ページでそれぞれの項目が完結しているのも読みやすいですね。

    石黒 自分の気になるところからアクセスして、すぐに学べる形にしたかったのです。最初から読者対象は中学生と決めていました。ただ、その子たちの親御さんにも自宅学習にコミットしていただきたいと思い、最後の8章に「今、中学生の保護者の方に知ってほしいこと」という章も設けました。

    本書の目次
    第1章 自分に合う「勉強法」を見つける
    第2章 1人で乗り越えるための「計画の立て方」
    第3章 学校では教えてくれない「テスト対策」
    第4章 「勉強のルーティン化」で差をつける
    第5章 負けない「集中力」を手に入れる
    第6章 「やる気と自信」を力にする
    第7章 「とある男が授業をしてみた」使い倒しワザ
    第8章 今、中学生の保護者の方に知ってほしいこと

    ▲1項目2ページ見開きで、テスト対策や教科ごとの勉強法などのポイントがわかる(本書p.72より)

    ▲動画「とある男が授業をしてみた」の使い倒しワザも!(本書p.174より)

     

    最初から最後まで読まなくてもいい

    ――葉一さんは、YouTubeで「とある男が授業をしてみた」という授業動画を配信されています。今回、書籍を出版するにあたって意識した違いなどはありますか。

    葉一 僕のYouTube動画を観てくれるのは中高生がメインですが、成人された方も3割ぐらいいらっしゃいます。動画にはテロップも入れていませんし、基本的に編集ゼロです。

    今の時代、視聴者はYouTubeや映像に慣れているので、編集をしているほうがいいのかもしれません。しかし、子どもたちがリアルで受ける授業に編集はありません。動画でも、授業に近いものをアップした方が血の通ったものになると考えています。少し噛んだり、言いよどんだりしたところがあっても、それがリアルさではないかと。

    そういったことも含めて、自分の中で映像と書籍は住みわけすべきではないかと最初は思っていました。動画と同じことを書籍の中で語るのであれば、価値がないのではないかと。しかし、YouTubeの視聴者も、授業動画で話した内容と重複するところがあっても買ってくれていて、書籍となったことを喜んでくれています。受験当日に「お守りとしてこの本を持って行きました」という声ももらいました。

    ――本書はどこから読んでもすぐに実践できる内容ですが、必ず読んでほしいという章はありますか。

    葉一 この本は、最初から最後まですべて読まなくても構いません。自分にとって必要なエッセンスを主体的に見つけてほしい。語弊があるかもしれませんが、本を読んでいるうちに、時にだらけてしまうことがありますが、その部分は読者に価値を生み出していないような気がします。目次を見てこの情報が欲しいと思ったページにアクセスして、まずは得た情報を実践してみてほしいと思います。

    石黒 自宅学習は学校や塾で教わるような受動的な姿勢では成り立ちません。主体性が必要で、本を読むこともそうですよね。自分の悩みはどうしたら解決するのか。主体的に読みたいところを見つけて読むことは、自宅学習力のアップにもつながるのではないでしょうか。

    ――まえがきでも、「中学時代に勉強をがんばることは大きな意味がある」と書かれています。改めて、自宅学習の習慣をつけることの大切さについて教えてください。

    葉一 自宅学習の方法を習得すると、就職した後までずっと使うことができます。自宅学習は自分をコントロールする力を養うので、社会に出てからも自分を後押ししてくれます。

    そして、僕がこの本で伝えているのは選択肢のひとつであり、「答え」ではありません。ぜひ自分流にカスタマイズして、「自分の学習法はこういうもの」と胸を張って言える状態で社会に出て行ってほしい。そういった形で使っていただくことに、この本の価値はあると思っています。

     

    自宅学習を通じて親子のコミュニケーションのきっかけに

    ――葉一さんは学習塾に通われていなかったとのことですが、勉強法はどう身に付けたのですか。

    葉一 勉強は必要だとは思っていましたが、ゲームが好きな子どもでした。僕自身、記憶力が低い自覚があるのですが、自分に一番がっかりする瞬間は、勉強したはずなのに何日か経つと忘れてしまっていて、また同じことを勉強すること。ならば適切なタイミングで学習内容を反復したら、無駄なやり直しをしなくて済んで、浮いた時間を好きなゲームにあてられる。そういった理由から、勉強法は工夫をした方だと思います。

    だからこそ、この本は勉強に苦手意識がある子に読んでほしいですし、そういう子どもたちが実践できる本にしたかったのです。YouTube動画で東大生など高学歴の方が、勉強の実践例を話すことがあります。ただ、自分に劣等感を感じていたりすると、「あなただからできるのでは」と思ってしまう自分がどこかにいることもあるのではないでしょうか。

    僕もYouTubeで授業動画を配信しているだけで頭がいいと思われがちですが、書いている本を読んでみたら「私にもできそうかも」と思ってもらえるようにしたかった。そこは意識しました。

    ――刊行以前から反響がありました。どのように広がっていきましたか。

    鈴木 2020年12月中旬に初版6,000部で刊行し、現在14刷、16万部です。刊行の3週間ほど前に、葉一さんが「情熱大陸」に出演されたことで、Amazonでかなりの反応があり初版部数を増やしました。しかし、1月中旬に出来上がってきた重版分も、すぐに売り切れてしまうという状態でした。

    増刷にあわせて読売新聞、朝日新聞に半5段広告を出稿。同じタイミングで葉一さんと交流のある松丸亮吾さんに推薦帯をいただき、POPやパネルもご用意して書店さんでご展開いただいたことで、刊行して3か月後には10万部に到達しました。

    実は、本書は弊社として初めての学習参考書ジャンルでの出版となります。刊行してすぐに緊急事態宣言が発令され、直接書店さんにお伺いしてのご案内が難しかったため、FAX、メール、電話でも売行き情報や広告予定、葉一さんのメディア露出についてお伝えしてきました。書店員さんからも、お子さんが葉一さんのファンだったり、緊急事態宣言中に葉一さんの動画を見ていたりというお話もお聞きしています。

    読者の方からも、「周りのみんなが塾に行っていて不安だったけど、この本で自宅学習を頑張ろうとさらに火がつきました!」「親子で読み、実践しています。子どもの自主性を育てるうえでとても大切なことが書かれています」など、まさに本書でお伝えしたいことについての感想が寄せられています。
    ▲写真左から、紀伊國屋書店浦和パルコ店様、須原屋武蔵浦和店様での展開のようす

    ――この本は全編を通じて中高生の子どもと親のコミュニケーションのきっかけになる本でもありますね。

    葉一 その言葉を聞けて本当にうれしいです。僕は塾講師をしているときに、3者面談を廃止して、子どもと親、それぞれとの2者面談に切り替えました。すると、びっくりするぐらい親御さんの本音も聞くことができます。許可をいただいてその言葉を子どもに伝えるなど、コミュニケーションが難しい年代だからこその架け橋になりたかったのです。

    この本の刊行後も、「子どもとの会話が増えた」「この本のトピックで子どもと話し合うことができた」という声もいただいています。ぜひ、さまざまな形で活用していただければと思います。

    〉葉一さんのYouTubeチャンネル「とある男が授業をしてみた」はこちら




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