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1.「重要思考」は、「言いたいこと」をはっきりさせる技術である。考えることや伝えること、聴くこと、議論することなど、多くのことに活用・応用できる。
2.「重要思考」は「重み」と「差」で考える。それがどれだけ大事(だいじ)かが「重み」、そのことにどれだけ他と違いがあるかが「差」である。「重み」のあることにのみフォーカスし、考え、議論しよう。
3. 人と人の間には「理解力の壁」がある。相手の伝えたいことを理解したいなら、相手が大切に思っていることから質問しよう。
リモートワークやオンライン会議が一般的になってきている中で「言いたいことがうまく伝わらない」ともどかしさを感じている人も多いだろう。そんな人にはぜひ、本書をおすすめしたい。
本書で紹介されるのは、タイトルから想像されるようなコミュニケーションスキルだけではない。自分の言いたいことを伝え、相手の言いたいことを引き出し、さらなる意見交換や議論を生むための方法だ。その根幹にあるのは「重要思考」という、ロジカル・シンキング(論理思考)の手法である。言いたいことを相手に伝えるには、まず自分の頭の中を整理することから始めなければならない。「重要思考」を使えば、自分の頭の中をうまく整理し、それを伝え、相手の話を聴き、議論することができるのだという。
ロジカル・シンキングと聞くと身構えてしまうかもしれないが、本書で紹介されるのはたった一つのシンプルな考え方だ。それは、「そのことがどれだけ重要か?」という「重み」と、「それは他とどれだけ差があるか?」という「差」で考える、ということだ。本書ではこの「重み」と「差」の考え方をさまざまな場面にあてはめて、繰り返し繰り返し、何度も反復する。ただ一つのことだけを忠実に繰り返せばいいので、あまり難しく考える必要はない。
本書のターゲットは「ロジカル・シンキング挫折経験者」だという。今までロジカル・シンキングのメソッドを試して、挫折したことがある人にこそ読んでほしい。