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1.転職2.0では、転職の目的はあくまでも「自分の市場価値を最大化するための手段」である。
2.今後は「タグ付けと発信」によって自分の希少価値を高めていくことが重要となる。希少性を高めるために、どんなタグを掛け合わせたらいいかを考えるとよい。
3.転職2.0では、目指すポジションから逆算してキャリアを考える「ポジション思考」が重要となる。また、個人と会社がシナジーを生み出せるかどうかが会社選びの基準となり、広く浅い「ネットワークづくり」が重視される。
本書はこれからの時代の働き方を中長期的にデザインしていくうえで、必読の「キャリアの戦略書」である。先に断っておくと、要約者自身は自営業だ。自営業においても熾烈な競争がある。試行錯誤するにつれ、最も効果の出るところに自分の強みやリソースを集中投下するための「戦略」が重要だと思い知った。ただし、自分の目指すポジションや役割を明確にすることが前提となるという。会社員の転職にも自営業のキャリアにも活きる新常識が余すことなく紹介されているのが本書だ。
社会の変化を知り、自分の強みを分析する。そのとき、まずは転職市場に出て、著者のいう「タグ」を明確にすることが肝となる。さらにSNSでそのタグについて発信し、広く浅いネットワークを育てていく。そして、そのタグはどの業界で最も活きるのかを知り、そのタグとシナジーが生まれる新しいタグを組み合わせることで、自身の市場価値が高まっていく――。
では具体的にどんなことを実践すればいいのか? 本書で提示される道筋の明快さや説得力は、LinkedIn日本代表を務める著者ならではといえよう。読後には視界が開け、前向きな気持ちになることまちがいなしだ。
キャリアの「戦略」を立てるのは早ければ早いほどよい。現代におけるキャリア戦略の決定版といえる本書を、転職を考えていない方も含めて、あらゆる業種・職種のビジネスパーソンにおすすめしたい。