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1.「勝てるデザイン」は、人を喜ばせ、人の心を動かす「一撃でわかるデザイン」「ポリシーがあるデザイン」「ならではのデザイン」「興味を奪うデザイン」「捨てられないデザイン」のことである。
2.自分で企画した仕事だけでなく、人から依頼された仕事でも「自分ごと」にしてしまえば、質の高い仕事を楽しくできるようになり、多くの笑顔を生み出せる。
3.知ってもらうことはお金より価値がある。自分が認知されるならばタダで仕事をして、ノウハウの全てを無料で公開することは、より大きな結果につながる。
どの世界でも、仕事で活躍し、結果を出している人は、輝いているように見えるものだ。成功が自信を高め、自信が魅力を強めている面もあるが、それだけではない。良い仕事、勝てる仕事をしている人は、仕事を楽しみ、自分なりの意義や熱中できるポイントを見出しているのだ。そこには、小手先の技術や実践的な方法論以上に、あらゆる仕事に共通する、ものの考え方が存在するのだろう。
元・任天堂デザイナーである著者が本書で提示しているのは、まさに、あらゆる仕事に共通する、仕事に向き合い、人生と仕事を充実させるための、ものの考え方である。「勝てるデザイン」をするための実践的な方法や、考え方、若いデザイナーやこれからデザイナーを目指す人たちに向けた心構えなども多く書かれているが、デザイナー以外の人たちも、学ぶところが多いのではないだろうか。特に、仕事をいかに楽しくするか、「自分ごと」にするか、「ならでは」の仕事をできるようになるためにどうすれば良いか、情報発信で多くの人の興味を集めるためにはどうすれば良いかなど、著者が実践してきた方法を学ぶことは、あらゆる仕事に活用できるはずだ。
これからの時代、単に効率よく仕事ができるだけでなく、いかに自分にしかできない仕事をできるようになるかが重要となってくる。仕事におけるクリエイティビティーを高めることが、クリエイター以外の職業にも求められる時代に、本書から学べることは、大いに有用な武器となるだろう。