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2021年5月26日の参議院本会議で、「2050年までの『脱炭素社会』の実現」を基本理念とする改正地球温暖化対策推進法が成立しました。
持続可能な世界を作るための17の目標を掲げたSDGsがありますが、SDGsが目指している世界を実現するためには「脱炭素社会」を目指すことが必要といわれています。
しかし、そもそも「脱炭素社会」とはなんでしょうか?
ニュースなどでは「脱炭素社会」が取り上げられていますが、これからの世代に知ってもらうために、「脱炭素社会」について簡単に、やさしく説明した本をご紹介します。
以下、本書の内容をもとに、「脱炭素社会」の説明をします。
私たちの現在の暮らしは、石炭や石油を燃やして得たエネルギーを使うことで成り立っています。
その結果、燃やしたときに排出されるCO2が増えすぎて、地球が温暖化し、気候変動が起こっています。
そこで、これ以上の温暖化を食い止めようと、世界が強調して下した決断が、脱炭素なのです。(『図解でわかる 14歳からの脱炭素社会』より)
人類は木材、石炭、石油と、火を起こすことで文明を発達させ、現在の豊かな生活を作り上げてきました。
しかしその結果、20世紀以降のエネルギー転換で石油を燃やす文明になってから、二酸化炭素排出量が大幅に上がってしまいました。
炭素を燃やさない社会のために、次に目指すのは、「再生可能なエネルギーの文明」です。そのために、どれほどの二酸化炭素を削減しなければいけないかを表しているのが、次の図です。
現在、二酸化炭素を排出している石炭や石油、天然ガスから、太陽光、風力、水力、地熱、潮力など、自然環境から得られる再生可能エネルギーに転換する必要があります。
地球の生態系がもつ処理能力には、限界があります。
現在の経済活動の規模は、地球が1.5個必要なくらい膨張しており、これが地球温暖化の原因にもなっています。
(中略)
脱炭素社会の実現のためには、まず先進国が、CO2を排出しながら成長する経済を改め、定常経済に移行すること。
それと並行して、まだ発展途上にある国々が、脱炭素と経済発展を両立できるよう、支援していくことが必要でしょう。(『図解でわかる 14歳からの脱炭素社会』より)
地球温暖化や、二酸化炭素排出に対する取り組みは、SDGs以前より行われていましたが、いま世界中が2030年の目標達成に向けて、様々な取り組みを始めています。
持続可能な未来を作るためにも、より一層、個人レベルで環境問題に対して意識をすることが大切になってくるでしょう。