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  • 国が“引っ越し”できれば、歴史は全然違ってた!?「地政学」ってそういうこと!【総合3.8】

    2021年05月29日
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    教養としての「地政学」入門
    著者:出口治明
    発売日:2021年03月
    発行所:日経BP
    価格:1,980円(税込)
    ISBNコード:9784822292843

     

    『教養としての「地政学」入門』の要点

    1.地政学とは、地理的な特徴や隣国関係も含めてどんな環境に住んでいるか、その場所で平和に生きるためになすべきことは何で、どんな知恵が必要なのかを考える学問である。

    2.「陸の地政学」で歴史を眺めると、引っ越しが不可能な国という存在を前提に、各国は地政学的な権謀術数を駆使してサンドイッチ攻防戦を繰り返してきたことがわかる。

    3.海路で鍵を握るのは半島や海峡であり、これを理解することが海の地政学の基本となる。

    4.日本は、ロシア、中国という二大国家が太平洋に出る際の障害となる、絶妙な位置に存在している。

     

    『教養としての「地政学」入門』レビュー

    引っ越しできない状況の中で、平穏な生活を脅かすような「隣人」が現れて、両側を挟まれてしまったらどうするか? 私たちが普段の生活において直面してきた問題であろう。個人なら自分が逃げられればよいが、国だとそうはいかない。まさに悩みどころである。

    本書は、地政学をその「国が引っ越しできない」状況になぞらえてわかりやすく説明している。通読すると、古今東西、世界の様々な地域にこうした悩みが発生し、そのたびに政(まつりごと)を取り仕切る為政者はあらゆる策を講じてきたことが見えてくる。

    世界の歴史に関する多くの本を著してきた著者だけに、本書の筆致はやさしく、わかりやすい。予備知識がなくても地政学を感覚的にとらえることができる。また世界史の知識がある人なら、それを思い出すことで、歴史的背景と地政学の組み合わせで立体的に理解できる効果がある。人は産まれる場所を選ぶことができない。そして、その地域や時代によって、その人の人生に大きな差ができてくる。その歴史のダイナミズムも垣間見ることができるだろう。

    もう1つ興味深いのは、科学技術の進歩によって地政学も少しずつ変わっていっている点だ。著者は「原子力空母の存在が海の地政学を変えた」と指摘し、具体例としてアメリカ海軍の機動部隊「空母打撃群」を挙げる。21世紀の地政学は今後、技術の進化に足並みをそろえてさらなる変化を遂げるのかもしれない。そうした未来を想像するのにも役立つ一冊だ。

    教養としての「地政学」入門』のもっと詳しい要約はこちらで公開中! 〉〉

     

    『教養としての「地政学」入門』が気になる方におすすめ

    サクッとわかるビジネス教養 地政学
    著者:奥山真司
    発売日:2020年06月
    発行所:新星出版社
    価格:1,320円(税込)
    ISBNコード:9784405120099

     




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